夏の夜というのはとかく魂を揺さぶるもの。
怪談といえば夏だったり。
花火大会、夏祭り、夏フェス。
暑く、じっとりとした気配をまとった夏の夜というのは、人の感性を倍増させる効能があるような気がする。
夏の思い出って、良いことも悪いことも、なんだか心に深く突き刺さるような感覚がありませんか?
そんな夏の夜長に。ちょっと汗ばむような湿気の中で。ビールでも片手にして、この壮大な曲を堪能してみて欲しい。
女性シンガーを擁するシンフォニックメタルバンドといえばこの方々!
Night wishのGhost Love Scoreをお届けしたい。
これは本当に好みの問題として、Night wishといえばターヤ・トゥルネン時代を推さざるをえない。
まだまだ色々な音楽に出会い始める途上だったあの頃。
まるでオペラでも始まるのか?と感じるような歌声が聞こえてきた時の衝撃は今でも忘れられない。
あれは確か大学の帰り道だったかな?
なけなしのバイト代をつぎ込んで、中古CDを片っ端からジャケ買いし、お気に入りのMyMDの編集に明け暮れていたあの頃。
幸せだったなぁ...
オペラと聞き間違えてしまうのもそのはず、ヴォーカルのターヤは元々はクラシック音楽を専攻していたのは有名な話。
ちょっとwikiを覗いてきたところ、
「シベリウス音楽院」入学。
なにそれ。RPGなら最強魔法とか手に入りそう。経歴カッコ良すぎだろ。
なになに?本人によるとオペラというよりもリート?うん、もう解らん。ただ、楽曲を聴いてもらえればそのイメージは解るはず。ガチってことです。
特にこのGhost Love Scoreに於いては、シンフォニック「メタル」というよりも本当にシンフォニック寄りというか、もちろんギターの音が中心には居るんだけれども、とにかく壮大で映画音楽のような印象を受ける。
1曲が長い、というのもメタルあるあるで、CD音源で楽曲の長さは10:02。曲の雰囲気も相まって、大作映画のエンドロールを見ているかのような気分になる。
約10分の曲を聴き終えて、現実世界に戻る。
まるで長い映画のエンディングが終わったかのような静けさ。
夢か現か、不思議な浮遊感に包まれながら、少し汗ばんだ体だけがリアルを感じさせる。
ふわふわとした夏の夜を楽しんではいかがでしょうか。
しかし。
来世では「シベリウス音楽院出身です」なんて言ってみてぇなぁ...