言わずと知れたキャッチーさとスピード感に溢れたヘヴィメタルのジャンルの一つ。
いわゆるメロスピにはまり始めたメタルヘッズはこう思う...
「もっと!もっと早くてイカしたメタルはないのかい?」
この問へのベストアンサーがこの曲。
今やギターヒーローとしてのポジションを確立し、速ぇメタルといえばこいつらだ!と教科書にも載りそうなDragonforceのBlack winter night。
HR/HM好きならば、人生に一度は「速さ」にはまる時期がある。
速さこそ至高。より速いやつの方が強ぇ。
そんな厨二心に突き刺さる、速さを追い求めるDragonforceの代表曲の一つと言っても良いのがこの曲。
まずは聴いて見てください。
速い。速いよねぇ。
そして繰り出される必殺のギターソロ。
長い。長いよねぇ。
これはかつて私が、メタルのメの字も知らなかった知人をメロスピ沼に突き落とした時、この曲を聴かせた時のリアクションでもある。
とにかく速く、ギターソロがカッコ良くてクソ長い。結果、こうなる。
最高かよ。
この一連の流れは、Dragonforceを知っている人からすると当たり前過ぎるくだり、「カレーってうまいよね?」くらいの、今更そんな話されても...レベルの共通認識事項です。
ここに、もうちょっと楽器の知識が付いてくると、ただ単に「カッコいいなー」なんて楽しんでいた顔が青ざめてくるわけだ。
お気付きだろうか?この曲を、このスピードで演奏出来るって...化け物じゃね?ということに。ちなみにこの曲のBPMは200くらいみたいです。うん、無理。
ギタのプレイ映像って、ギターを触ったことがない頃に見ると、「ふーん、すごいね」なんですよ。
これが、実際に自分でギターを触って、練習して、どんなものかを知ってから見ると、本当の凄さを感じて声も出なくなるんです。憧れ、悔しさ、嫉妬にも似た感情すらも湧いてくる。
この速さがどれだけ凄いことなのかを解った上で聴くと、味わいは何倍にも増してくるはず。もちろん、速くて凄いのはギターだけじゃないよ。
あまりにも速さが突き抜けているために、どうしても速さにばかり目と耳がいってしまうけれど、速さの中にも旨味あり。
Dragonforce節とでも言うべき固有の味わいもしっかりあるし、キャリアを重ねていくことで、「どれも早いだけで同じような曲だね」的なことにもなっていない。
楽曲の世界観を構築しているものとして、ゲーム音楽等のサブカルへの造詣の深さが垣間見える。
ゲーム音楽のような、良い意味で「どうだ?カッコいいだろう?」という、厨二心にピンポイントで突き刺さる音を繰り出してくるわけだ。
絶対ゲーム好き世代だろ?と思っていたところ、ギタリストのハーマンはやっぱりゲーム好きらしい。
どこかの記事か何かで見た淡い記憶なのでガセネタかも知れないけれど、日本で普通にゲーセンとかで遊んでるハーマンの目撃談があったような、無かったような?
総じて日本人の感性にハマりそうな要素たっぷりのDragonforce。まだ聴いたことが無いという人は是非。
そして、メロスピが好きでまだDragonforceと出会えていない方にはこう言いたい。
Hey brother!こういうのが好きなんだろう?やべえやつら...居るよ?