マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

邪魅の抱擁_陰陽座 正に「絵に描いたような」カッコ良さ

めくるめくHR/HMへの扉は実に様々。

 

特定のバンドが入る人も居るでしょう。

洋楽から入る方も居るでしょう。

 

そして、子供心に「純粋にカッコいい音楽だから」という実にシンプルな趣向から、ゲーム音楽やアニメ音楽のような路線から入ってくるパターンも多いかと思う。

 

カッコいいゲーム音楽、激しいアニソン主題歌。こんな音楽が好きな方ならば、すっと体に染み込むこと間違いなし。

本日おすすめしたいのは陰陽座の邪魅の抱擁。

 

魑魅魍魎が跋扈する冒険物語が今始まる! (ような気がする)

 


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陰陽座はさぁ...どっから紹介すれば良いのか正直迷う。

 

その和装の煌びやかな出で立ち?

女性ヴォーカル黒猫の圧倒的な歌唱力?

そこに瞬火の低音男性ヴォーカルが混ざり合う絶妙なバランス?

自身が妖怪メタルと称するその独特過ぎる世界観?

 

自分のつたない語彙力で表現するには三日三晩掛かりそうな勢いなので、ごめん全部は無理っす。

 

これだけ個性を列挙していくと、なんだか王道とかけ離れた突拍子も無い音楽に思えてしまうかもしれないけれど、そこは心配無用。

芯にあるのはアイアンメイデンやジューダスプリーストのような骨太メタル。「メタルらしさ」もガッチガチのガチ。

 

 

この曲を推す理由は、陰陽座の「美味しさ」を知るのにぴったりだから。

イントロからギターが炸裂、シンプルなギターとドラムのビートが刻まれる幕間からは確かなヘヴィメタルを感じられる。

 

そしてまずは男性ヴォーカル瞬火の歌声。低音で漢らしさと色気が有り、実に魅力的。更には歌唱力も素晴らしく、単独でも十分に成り立つだけの実力を感じさせる。

 

そこへ満を持して登場するのは女性ヴォーカルの黒猫。

おいおい、すごい女性ヴォーカル来たぞ?ツインヴォーカルか?と驚く暇も与えず、二つの至高の歌声が絶妙な掛け合いを見せるサビへ突入。

 

カッコ良い、というよりも、もはや気持ち良くなるレベル。

 

高揚感、疾走感、様々な快感を味合わせたところへ叩き込まれるギターソロ。

二つのヴォーカルのバトルを魅せ付けられたばかりなのに、今度はツインギターの壮絶バトルを魅せられる。

 

バンドサウンドのフルコースやぁ。(©〇麻呂)

 

ってなわけで、もう聴けば解ります。カッコ良いんですよ。この人達。

圧倒的な女性ヴォーカル、という存在は他にも居ますよね。それこそレジェンド枠では浜田麻里とか。

けれど、ここに瞬火のヴォーカル、メタルの実力、独特の世界観...これらが積み重なった時、唯一無二の存在へと昇華するわけです。

 

 

 

ただ、そんな中にも一つだけ不満が...

雑誌インタビュー等で、兄上こと瞬火は「ヴォーカルの黒猫こそがバンドの軸であり、この歌声をどう表現するかが陰陽座の役割である」というようなことを公言している。

 

確かに黒猫の歌声はすごいよ?でもさぁ...我々は兄上の歌声も大好きなんだよ。アルバム1枚に数曲は、もっとメイン張ってくれないかなぁ。

同アルバム夢幻泡影に収録されている煙々羅とかさぁ。最高だよ?

 

 

2022年現在、バンドは辛い状況にあるようだけれど、また良いメタルを聴かせてくれる日を待ってますよ。

邪魅の抱擁

邪魅の抱擁

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