青春って、なんだろうね。
若者がフレッシュに悩みながら過ごす甘酸っぱい時代のこと?
色恋沙汰がないと青春ではない?若さや迷いがないと青春ではない?
いや、自分の想いを貫き通し生きる姿は、まごうことなき青春であろう。
年齢なんて関係ない。真っすぐな想いを思い出したくなった日はこの曲を。
Phantom Excaliverの青春爆走物語。あれは...良い物だ...
Phantom Excaliverとは何者か?このMVを見れば雰囲気は伝わるかと思う。
彼らは本当に楽しそうにメタルを演る。
自分の大好きな物に向かってひたむきに走り続ける。しかもあんなにのも楽しそうな笑顔で。歳を重ねた方ならば共感してもらえると思うけれど、この姿そのものがなんとも尊くて。
見ているこちらが笑顔になる。推すしかねぇ。
音楽性についてもご覧の通り。えぇ、いつもの「楽曲はガチ」ですね。というかそもそも、メタルを演る時点で技術が不可欠ですしね。
メタルに欠かせないギターテクも抜群。真っすぐで王道なギターソロは実に気持ちが良い。
近年はバンドサウンドと言っても様々な音を折り重ねて仕上げてくるのが普通になっているけれど、そこはメタルを掲げる者。
あくまでもギターで勝負する姿からは、「結果メタルっぽい音になった」ではなく、「ヘビメタが好きでたまらない」姿が見えみえ。よき。
そしてみんな大好きツインヴォーカル制。
デスヴォイス寄りのかっちゃんとクリーンハイトーンヴォイスのマツによるめくるめくハーモニー。
時折見せてくるかっちゃんのマジ歌がまた熱いワケよ。解るかなぁ?この旨味。
MVに歌詞を付けてくれているので、歌詞の内容も味わっていただきたい。
この曲のタイトル、青春爆走物語。けれどその内容は、夢を見る若者達への生易しいエールなんかじゃない。
「青春」という言葉こそ出てくるけれど、一般的に「青春」を想起させるようなワードは登場しない。
青春とは、闘う魂と貫く心。信念を持ち、熱く生き抜いて見せろと叫ぶ。
むしろ、青春を遠い昔に置き去りにした「つもり」の年長者にこそ刺さるのではないだろうか。
お前の人生、本当にそれで良いのか?
毎日を本当に熱く生きているのか?
彼らは今の一瞬を大事にして、自分達の信念の下に、熱く生きているのだろう。
これ、本当に凄いことだと思う。このご時世、メタルというジャンル。何も考えずに笑ってばかりいられるワケがないんだ。絶対に。
辛いことも、しんどいこともあるだろう。上手くいかないことだらけ、思い通りにならないことだらけ。
それでも好きで、楽しくて。この道を歩むのだと、両の足で立ち、挑戦することをやめない。しかも、苦しみを踏み越えても尚、溢れる満面の笑顔と共に、だ。
良いメタルを演る人達っていうのは、決してこちらを煽るだけでは終わらない。
お前の人生、本当にそれで良いのか?毎日を本当に熱く生きているのか?
俺かい?俺は見ての通りさ。これからもこうして生き抜いて見せるぜ?
さぁ、お前も一緒に立ち上がろう!
俺達の持つ「闘う魂と貫く心」を分かち合おうぜ!
メタルという音楽に乗せてな!