私は天下の田舎者。ごく稀に都会に出かけると、食事一つでもう大変！
見たことも聞いたこともないお洒落な店が立ち並び、果てさて、どこで何を食べれば良いのやら。
都会でご飯を食べるという、せっかくのチャンス。どれを食べたってまぁ美味しいんだろうけれど、外したくない！失敗したくない！
知らない個人経営のお店に飛び込み、そこに描かれる黒看板の手書きメニュー。
季節を運ぶシェフのおまかせランチプレート...なんそれ？知るか！
仕方ない、ハンバーグに外れなし。とりあえずハンバーグ的なメニューにしておこう。
そんな経験、ありませんか？(ねぇわ)
これを選んでおけば安心。外れることがない。みんなが大好きなやーつ。
Angraはそんな、みんなが安心出来る、正に王道ハンバーグの如き美味しさ。
ANGRAのSpread your fire。この曲は外しませんよ。ご安心ください。
まずバンド名の由来よ。
なにやらブラジルの神話に出で来る火の女神の名前が由来とのこと。はい完璧。神話の火の女神て。最強のやつです。
子供の頃、自分の名前の由来をお父さんお母さんに聞いてきてくださいねー、なんて授業があった気がする。そしてまぁ末っ子だった自分に大した由来はなく、なんかしょんぼりした淡い思い出。
お前の名前はな？火の女神様の名前なんだよ？
そんなこと言われたらどうしますか。絶対勇者になって世界救う展開が待ってるわ。
音楽的なルーツとしては、ジャーマンメタルやメロスピを芯に置いた構成。
イントロから合唱が起こっちゃうくらいの心地よいメロディ。てか、Live映像では全編歌ってる観客もいるね。それだけメロディがキャッチーで心地よい。
メロスピならではの疾走感、激しい中でも吹き抜く風を思わせるような、爽快感と耳障りの良さが抜群。もちろんメタルであるからして、力強さもバッチリ。
ヴォーカルの伸び伸びとした歌声は聴いていて気持ちが良いし、本当に全体を通してアクがなく、澄んだ旨味に包まれている。この味が嫌いな人は居ないよね。
スタジオ音源では、クラシカルなバックコーラスが上手く差し込まれている。
全体のサウンドやギターソロに漂う雰囲気も、どこか西洋でヒロイックな薫りが漂う。シンフォニック～とまでは行かない、ほどよいクラシカル感。
多くのメロスピバンドが持つ「カッコ良き要素」をしっかりと押さえ、各要素のレベルも◎。
正に、Angraを聴いとけば外れなし！
しかし冒頭、なんか流れでメタルバンドをハンバーグに例えてしまったけれど...こんなやつ中々おらんやろなぁ。
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