太古の昔、木や岩を叩いて音を奏で初め、
やがて楽器が作られて、様々な音楽を楽しみ、
エレキギターのような電気で音楽をアレンジし始めたかと思いきや、
あっという間に周波数やら何やらで、電子音を作り出すようになった人類。
楽器を自在に操ることが匠の技であるならば、電子音を自在に操ることもまた匠の技。
積み重ねられた人類の技術と芸術の結晶に酔いしれよう。
SkrillexのBangarang。正に気分は近未来SF映画。
アナログ世代の中年でも、良い音楽はやっぱりアガります。
この曲って、ジャンルは何になるんだろう?
HR/HMでさえも全然把握し切れていないのに、他ジャンルなんてもう何にも知らない。けれど、ゲーム音楽や映画音楽をカッコいいと思える人なら解ってくれるかと思う。
もう、カッコ良さがロックサウンドとは別次元。
これ、別次元というのは言葉そのものの意味の通り。比べることの出来ない別世界のもの、という意味です。
楽器が奏でる音、とは一線をかくした音色は、自然界ではありえない音だからなのか?音色を聴くだけで、独特の世界に一瞬にしてDIVE出来る。
近未来SFの世界。騒がしいクラブ。見たこともない色のカクテルを注文すると、隣に怪しげな男が座って来て...みたいな。映画の世界を想像してしまう。
自分がこの手の音楽を買う時は、完全にジャケ買い・衝動買い。
こうしたジャンルに詳しくもないわけで、ネットで調べて良さそうな物を通販やダウンロードで入手して、なんていうルートはまず取れない。
ヴィレバンとか、いわゆるCDショップじゃないけど音楽売ってるよ、的なお店に行った時に、店員さんの「これはアツいぜ!」みたいなPOPにまんまと踊らされて購入するわけです。
こういう出会い、縁が本当に尊い。
なんでも調べることが出来るようになった今。
確かにネットの中でも「へーこんな音楽もあるんだね」という、見ず知らずの誰かのおかけで出会うことはある。
出会いの数や可能性は無限に近いわけだから、いわば無限の選択肢から、自分の指で好きな場所へたどり着き、欲しい情報を手に入れられる、良いことなんだけれど。
「無数の選択肢から自由にBestを選ぶ」よりも「偶然と制約の中でBetterを選ぶ」ことの方が、面白く感じてしまうんだよなぁ。
音楽との出会いなんて中々ない田舎に住んでいて、それでも幸運にも出会えた音楽、みたいな縁に魅入られてしまう。
きっとその方が、自分の人生、物語に深く組み込まれるんだろうな。
陳列された美男美女を端から眺めていて胸キュンして恋に落ちる!よりも、生活の中のふとした瞬間に「普通の人」に恋に落ちる!方が、なんかしっくり来るもんね。古い人間と言われればそれまでだけどさ。
えーと?なんの話だったっけ。