ハードなロックやヘヴィなメタルが大好物。ベースはゴリゴリしていて欲しいしドラムはツーバスじゃなきゃ嫌だ嫌だ!
という自分ではありますが、当然耳触りの良い爽やかな音に包まれたい日だってあります。頻繁に。
涼しさも増す秋の昼下がりには、ちょっと落ち着いた音楽を聴きたいもの。
もう世界中のだれもが知ってるThe BeatlesのHere comes the sun。
自分なんかが言うまでもなく、良い曲です。
出来れば敢えてレトロ感たっぷりの古い音源で楽しみたい。
ビートルズ。もういわずもがなの存在だけれど、自分くらいの世代からはもはや古典の領域。知っているけれど、わざわざちゃんと聴きに行くことがなかったり、するのではないだろうか。
TV番組やCMやら、あちこちで聴こえてくる音の中で、「あーこれもビートルズだったんだね」と思うことも多いかと思う。
自分にとって、ビートルズは初洋楽、と言って良いんじゃないだろうか。中学時代の音楽好きの友人の影響で興味を持って、初めて「このCDを買おう!」と意思をもってベスト盤を買いに行った記憶がある。
中学時代の友人なんて、もはや連絡すら取らずその後の様子すらも知らないけれど、そのベスト盤は今も大事に手の中にある。不思議なもんだ。
自分は詳しくはないので、ビートルズについて熱く語ることは出来ないけれど、やっぱり世界で売れただけあって、普通にみんな良い曲ですよね。
ささやくようなギターの音色に包まれるこの曲。
明るい日差しが差してくる、希望の光が優しく照らしてくるかのような歌詞。
良い意味で癖っけのない、どなたでも美味しく楽しめる味。
その中でビートルズがビートルズたらしめるのは、やっぱりバンドであることだと思うんです。
秀逸なメロディと歌声が一目散に耳に飛び込んでくるけれど。そこにはベースやドラムが居る。
メロディだけでも良いけれど、リズム隊も居ることで完成している。
下支えするベース音、ドラムのちょっとフィル。そうしたものがちゃんと美味しい。
こうした静かで優しい曲であっても、「あ、ここのリズム隊良いね」みたいな旨味が隅々に感じられる。
現在に至るまでの「楽曲の王道スタイル」の礎になったと思うと、なるほどなぁ...と納得。
そして...Here comes the sun。この曲、以前にご紹介したGhostがカバーしている。
古き良きを最新鋭にする彼ら。このHere comes the sunの仕上がりもエグイ。
じっとりとしたオルガンと重厚なギターの音色に包まれるこの曲。
黒い太陽が昇り、世界を暗黒が包み込んでいく...
終末を告げる悪魔のささやきが聞こえてくる...
完全に別世界の曲に仕上がっている...んだけれど。原曲とは全くの別物の曲かというとそうでもない。確かに原曲が持っている雰囲気の延長線上にある、と感じられる。
「ただの演奏し直しじゃねぇか」ではなく「もうそれ自分達の曲でやれよ」でもない、カバーというのにふさわしい絶妙な仕上がり。
結局最後にメタルの話に来ちまった...
Opus Eponymousに収録されているので、是非に。