今週も一週間、お疲れ様でした。
多くの社会人にとって、金曜日の夜はいわば一週間のエンディング。しっとりと締めくくり、充実した週末へ繋げたいというもの。
昨今、この季節はどこも月見バーガーやら何やらと、月見月見とそこかしこで連呼される毎日です。
月から連想される、最高にイカしたエンディング。ご用意しました。
Man with a missionのDancing on the moon。
やっぱりエンディングはこうでなくっちゃね。
このDancing on the moonが収録されているアルバム、Tales of pureflyは、いわゆるコンセプトアルバム。
音楽の解釈は人によるので、あくまでもさらっと、浅ーく、雰囲気だけお伝えすると、
ファンタジーな世界で、悪魔の脅威に怯える人々。少年たちは伝説の英雄達の力を借りて、世界を救う!
みたいな。有識者の方がいらっしゃれば、本当に雰囲気だけのお話ということで一つご容赦願いたい。
ジャンプ漫画の冒険活劇が始まるかのようなパンチの効いたオープニング、激しい戦いをイメージさせる曲、奮い立つような曲、希望に溢れる曲、ちょっと一息癒し回みたいな曲、ラスボス感たっぷりなヘヴィな曲。
色々な曲が展開された結果、エンディングを飾るのがこのDancing on the moon、というわけ。
この曲の何が好きって、ベースラインよ。
ベースリフで始まる楽曲に外れ無し。
大事なことなのでもう一度言います。
ベースリフで始まる楽曲に外れ無し。
オープニングのベースは本当に、なんというか心地よい。エンディング特有の締めくくり感、力を抜いた浮遊感、そこから連想される月のイメージ。本当に良く出来ている。
夜更けにベースアンプのボリュームを上げて(田舎住みの特権)、このオープニング部分を弾くだけで、心が整っていく。本当に国民一人一つずつ、楽器を持ってみて欲しい。
しっとりと、ゆっくりと。エンディングの如く進行していくこの曲。しかし、そこはアルバム1枚を通した物語のエンディングだ。まるで大作映画を締めくくるように、壮大で熱い楽曲展開が待っている。
ゆっくりとリズムを紡ぐ前半、押し寄せるようにかき鳴らす中盤、段々と激しく変化し続けるリズムに身を任せる終盤。ベースを弾くのが本当に楽しい曲です。
そして歌詞よ。Dancing on the moon。
少年達に力を貸した英雄達は、やがて少年達の下を去らねばならない。物語的に、消えてしまうのだろう。そこでこう言うわけだ。
俺達は月の上で踊ってっから。
大切な誰かが居なくなってしまうことについて、色々な表現がされてきた。
遠くから見守っているよ。
遠い空からいつでも見ているよ。
お星さまになったんだよ。
今この場に存在してはくれないけれど。いつもいつも目に映る「何か」を居なくなってしまう存在と重ねる。どこか温かく、そして切ない。
ここに、踊るっていう言葉が上乗せされるだけで、「粋」さがマシマシになるわけ。
まぁ、達者でやんな。大変なこともあるだろうけどさ。そん時は月を見てくれよ。
そこで、俺達は楽しく踊ってるからさ。それを見て元気出してくれや。
本当にピンチが訪れた時は、またこっからすっ飛んで行くからさ?
(でも、きっとそんな必要はないよな。お前ならやれるって俺達は信じてるぞ?)
ね。ヒーロー達のエンディングにぴったりでしょ。