マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

Scarborough fair_Gregorian さぁ、神聖なる祈りを捧げよう

私はいわゆる無宗教派です。

今や日本で生まれ育った方の大半は、そうなんじゃないかなぁ。それなりに宗教要素への興味や経緯は持ちつつも、「信仰」と言えるほどの物はない感じ。

日本で一番馴染んでいるであろう、神道仏教でさえこれなんだから、海外の宗教については殊更でしょう。

 

そんな我々でも、神聖な雰囲気を感じれば、何だか清らかな気持ちになる不思議。

 

グレゴリオ聖歌を持って現代音楽シーンに現れたドイツのアーティストグループGregorianのScarborough fair。

心地よい音楽として聖歌を拝聴し、穏やかな祈りを捧げてみよう。

Scarborough Fair

Scarborough Fair

  • Traditional
  • ポップ
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

Gregorianはグレゴリオ聖歌を現代音楽風にアレンジして、聴いて楽しむ音楽として楽しませてくれる。

グレゴリオ聖歌ってなんぞや?というところは専門家ではないので名言は避けるけれども、カトリック教で古くから唄われる歌で、合唱のように複数で唄われる歌、というイメージ。

 

少し聴いて見てもらうと解る通り、なんというか...神聖...

 

カトリック教に全く知識も馴染みもないのに、荘厳さや神聖さを感じるところが不思議。毎回言っているけれど、音楽と脳の仕組みは(ry

 

なんとなくさらっと聴けてしまうけれど、これって中々に絶妙な音作りがされていると思うんです。

元々が聖歌であり音楽なわけだから、そのままでも耳馴染みが良い音であるのは確かなんだろうけども。古い音楽をニュアンスを残しつつ現代風にするするっと聴かせるということの難しさ。

 

雑な例えで申し訳ないけれど。江戸時代より前から伝わるような歌や音楽、近年でも民謡だったり昭和大正の頃の音楽って、それはそれでの良さはありつつも、独特の匂いのような特徴が強い。納豆は美味しいけど臭みもあるよね、的な。

そんな匂いはちゃんと残しつつ、違和感を感じる部分は上手く消しつつ、現代生活の中で違和感なく聴けるように編曲する...いやぁ難しそうだ。

 

曲のScarborough fairは皆さんご存知有名な曲。聴けばピンと来る方も多いはず。

耳馴染みのあるメロディに、普段は中々聴くことのない聖歌の雰囲気。するするっと違和感なく、心地よく聴けるかと思います。

 

 

 

無宗教とは言っても、作法や文化として、神社仏閣に行けば手を合わせるし、初詣やそういった物に行くこともなくはない。

主に誰かとね。ひとりでそういうところに行こうと思い立つことはないし、良いことも悪いことも、ご利益も厄年とかも、本心から信じることはないタイプ。

 

けれど、そういった物が嫌いではないし、信仰心を持っている人に否定的でもない。決して「そんなこと信じてるの?馬鹿じゃないの?」みたいな気持ちはまったく無いわけで。

別に信じてはいないんだけれど、宗教的な物に前向きな興味はあるし嫌いじゃない、というスタンス。珍しくはないと思う。

 

本気で祈ることが出来る人って、メンタル強いと思うんだよなぁ。

 

祈ることで何かが救われるわけないじゃん、という見方もあるだろうけれど。

目に見えない、確かさを得られないものに強い想いを寄せられるということの強さっていうのもあるだろうし、「信仰」という物は言葉で簡単に言い表せない。

 

メタ的な視点でも、困難の中で「祈る」ことが出来たなら。それで自身の精神だけでも少しでも整えることが出来たなら。

本気で苦しい時って、祈ることすら簡単では無い。ただただ心が朽ちていくのが良いか、祈りを捧げて平静さを得られる方が良いか。

 

そう考えると、答えは明白。祈る...やってみようかなぁ。