リリース年は1983年。1983年!?40年近く前なのか!?
何のことかと言いますと、本日ご紹介しますIRAN MAIDENのThe trooper。
疾走感溢れるリフ。
キャッチーさもしっかり兼ね備えたメロディ。
力強く並走するリズム隊。
確かな歌唱力を感じさせるヴォーカル。
要所要所でブレイクを挟み、はっとさせる曲展開。
ヘヴィメタルの一つの教科書のような、ヘヴィメタルを形作っていった存在の一つと言える重鎮IRAN MAIDEN。もはや古典とも言えてしまいそうな時代の、全く色あせないヘヴィメタルを楽しみたい。
ヘヴィメタルを全く聴かないという人に、ヘヴィメタルってどういう音楽なんスか?と聴かれた時。結構困る。
音楽の一つのジャンルを、言葉で簡潔に、知らない人にもわかりやすいように表現するなんて、無理ゲーも良いところ。J-POPって、どういう音楽なの?と聴かれて一言で表現出来る人なんて、居ないでしょう。
となると、有名所の楽曲を具体的に提示することになるわけだけども。これまた頭を悩ませる問題。有名所と言っても...ねぇ。
メタリカ...もちろん満点の答えだけども、なんだか...こう...もうちょっとメタル特有の泥臭さみたいな部分も推したい。
リンキンパーク...そりゃ有名だけれども、もっと王道寄りを推したい。
ジューダスプリースト...いきなりPAIN!もパンチが強いかな...
なんてぐるぐる巡った結果、IRAN MAIDENに落ち着くのが自分の場合の最適解。
40年前、皆さんは何をしていましたか?と聞いたとして。
人類の平均寿命から考えれば、世界の大体半分くらいの人は「生まれてねぇよ!」という答えになる。当然だけれど、すごいよなぁ、40年。
そりゃあ、音質の面では時代を感じるよ。
映像だって正に80年代。パーマがかった長髪、ぴっちりパンツ、素肌にGジャン。古き良き時代のThe Heavy Metalをびんびん感じる。
けれど、楽曲は全く色褪せないという恐ろしさ。
普通にカッコいいよね。曲もカッコいいし、プレイしている姿も、ギターソロも、魅力しかない。
しかも、色々な変遷をたどりつつ、IRAN MAIDENは今尚現役で活躍している。しかも、まだ音楽続けてますよ、なんて生易しい継続感ではなく、本当に現役バリバリで活動しているっていうのが嬉しいところ。
ちなみに、歌詞の内容は史実のクリミア戦争をモチーフにしているとのこと。こうしたテーマのチョイスもまた、メタルだよねぇ。