マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

Battlefield_Blind guardian メタル歌劇団現る!

ヘヴィメタルを冠する楽曲の中には、10分を超える大曲も珍しくはない。様々な場面展開を繰り返しながら、1曲の中で様々な世界を見させてくれる。

しかし中には、5分くらいの一般的な長さの曲の中に、とんでもない数の展開を詰め込んで来る名曲もある。

 

この曲が収録されたアルバムタイトル_Night at th operaの通り、正にオペラかのような圧倒的なコーラス、繰り返される場面転換で語られる物語。

 

約5分の一幕の中に、幾つものメインディッシュが閉じ込められた珠玉の一品。

 

Blind guardianの傑作、Battlefield。最高のパワーメタルをあなたへ。

ジャーマンメタル連峰の一角を担うBlind guardian。何度聞いてもバンド名の時点で勝ちよ。召喚獣にしたら最強。

というか今は「召喚獣」と一発で漢字変換出来るのか!いい時代になったもんだ。

 

Blind guardianと言えば、シンフォニックな雰囲気をまといつつも、あくまでもジャーマンメタル!あくまでもパワーメタル!キーボードできらめく音を足すというよりも、力強い圧倒的なコーラスを重ねることでシンフォニック感を高めるというスタイル。

中世やファンタジーを感じながら「やっぱりパワーも欲しい!」という欲張りな僕らにぴったりのバンドになっております。

 

今回注目したいのは、約5分という一般的な曲の長さに詰め込まれた旨味の多さ。

例えば、しっとりとした展開から盛り上がる曲。例えば、爆裂するような曲の幕間に全く雰囲気の異なる展開を数分間挟み込んだ曲。

そんな曲も多くあり、そして大好きだ。だけれども。この曲は少し毛色が違う。

 

メインになるメロディというか、雰囲気はあくまでも一本通した上で、そのメロディを様々な形で聴かせてくれる。

 

あれ?これってAメロ...Bメロ...Fメロくらいになってないか?

 

まずはオープニング。メインメロディをしっかりと聴かせつつ、超絶パワーメタルが襲い掛かる。重厚なコーラス。ティンパニのようなパーカッション音。気分はオペラホールだ。

そしていわば、Aメロ、Bメロ、サビ的な展開。押し寄せるメタル、ヴォーカルとコーラスメインで展開させ、キャッチーなサビ。うんうん、良き展開だ。

そしてこのあたりで解らなくなってくる。

 

ん?今のがサビ?いや、ここがサビ?違うか、ここはCメロ的なポジションか?そして息つく間もなくギターソロからの一大コーラス部へと突き進む。

なるほど、ここでちょっとワンクッション入れて一旦落ち着くのかな?と思いきや、更にもう一歩トーンダウンする部分が訪れる。

おやおや?と思う間もなく、いつしかまた盛り上がり、メインメロっぽい展開を見せたかと思いきや、二度目のギターソロ的な展開へ進む。

 

ここまで来たら本当にもう訳が分からない。サビなのかなんなのか、どう楽曲が展開してここまで来たのか。

 

ただ一つ確かなのは、全ての展開が必殺級の仕上がりであり、全てが聴きどころ。

 

抑揚はあるけれど、本当に曲が途切れない、一息なんて付かせない。

一貫したメロディラインはあるんだけれど、繰り返しのようで繰り返しではない。次々と新しい展開が生まれ、うわーここの展開凄い良いな、と思わせていく。

 

気が付けば5分が経過し、最後のしめくくりすらもエンディング独自の音展開を見せてカッコいい終わり方を見せ付ける。

 

ごめんなさいね。文章だと全く伝わらないでしょう。ですがしっかりと何度か聴けば、私の気持ちを解ってもらえるはず。

こんな曲を聴いてしまうと、通り一辺倒な曲展開とかに、飽きてしまうんですよねぇ。罪深き。