No peace of mind from quietude
静けさの中に心の安らぎは無い、とでも訳すべきか?この曲はそんな歌詞で始まる。
メタルヘッズならば解るはず。静まり返った夜に安らぎがあるとは限らない。
心の葛藤を抱えて眠れぬ夜を過ごす時。爆音のメタルの中に身を置くと、すっと眠れることがある。本当によくある。
あれ...もしかして自分だけか?
今は亡きギターヒーロー、アレキシ率いるメロデスのカリスマChildren of bodomが送るI worship chaos。
深く考えずにこの曲に酔いしれ、頭の中でサークルピットを作るような気分の中で、混沌の中に落ちていくように、眠りにつきたい。
This is Children of bodom!と言わんばかりのこの曲。好きだわぁ...
不穏なザクザクギターからのオープニング。
超高速で刻むリズムギターが合流。おいおい、いくら何でも刻み過ぎじゃね?
ハットも割れちゃいそうなくらいに刻まれてるし。
そこへリズム隊本隊が合流、いよいよ爆裂するサウンド。
ステレオで左右別々に展開される音の雰囲気がまた、合流時の一体感を加速させる。
もう、開始30秒くらいで完全にこっちの魂はみじん切りですよ。どんどん、もうどんどん私を刻んで欲しい(変態)。
本編が始まると、参戦するキーボードがまた一味変わった雰囲気を作り出し、凡百のザクザク曲とは一線を画す「Children of bodomの楽曲」に昇華させる。
ごっりごりのデスメタルの中に、どこか神秘的なエッセンスを乗せてメロディを作り出す感じは、Children of bodomのお家芸と言ったところ。
言うなればスーパースタイリッシュな死神の舞。
そうこうしている内に、お待たせしましたのキーボードラッシュ。
ここはギターとのバトルを繰り広げるというよりも、縦横無尽に暴れ回るキーボードの後ろで残り全員はただひたすらに刻み続ける。
曲の全編にわたって、マジで誰かしらが常に刻み続けてくる。時にはギターが、時にはバスドラが、聴いているこちらはいつ何時にも関わらず、常にザクザクボコボコにされ、正に混沌の渦に落とされて行く。
やべぇ...かっけぇ...めたくそ刻まれる...もうワケ解んねぇ...( ˘ω˘)スヤァ
という段取りとなっております。
お行儀よく、あーだこーだと考えてしまうから悩むんだよ。
飽和する爆音に包まれるように、解らない物は解らない、知らない物は知らない、出来ない物は出来ない。それはそれ、これはこれ。
解決しない物は解決しない物として、そこに置いておけば良い。白黒付けようとするからおかしなことになる。
混沌上等、混沌歓迎。ただ単に混沌を崇拝し、混沌を受け入れよう!そしてゆっくりたっぷり眠ろうね。