マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

Wolf & Raven_Sonata Arctica 迫る冬を北欧メロスピで迎え撃て!

寒くなって参りましたね。

まだ日中は温かくなるものの、朝の出勤時なんて身の凍るような寒さを感じる日が出て来ましたよ。

 

来ますよ、あいつがね。冬の野郎がやって来ますよ?こちらもそれ相応の準備をしなくては。

温かいお布団を出しましょう。カーペットは冬仕様に。もちろんこたつを設置しましょう。厚手の上着も出さなきゃ行けません。

 

忘れちゃいけませんよ?冬メタルのご用意は大丈夫ですか?

 

夏を感じる夏ソングがあるように。メタルにも極寒の雪山を想起させる北欧産の「冬映えメタル」があるんですよ。

 

本日お勧めするのは口当たりが良く、どなたにもおすすめ出来るこの曲。フィンランドSonata ArcticaのWolf & Raven

速く、激しく、けれどどこか冬山を想起させる、良い曲となっております。

 

※世の中に冬映えメタルなんて言葉、ありません。ごめんなさい。

Wolf & Raven

Wolf & Raven

  • provided courtesy of iTunes

 

この冬や寒さを感じるメタルって、一体どんな仕組みなんだろう。

Sonata Arctica(以下ソナタと略しますね)というバンドの音楽性の特徴なんだろうか?それとも北欧メタルの特徴?

ソナタのジャケットやアートワークは、確かに冬山や雪をモチーフにしたものが多いので、聴く側の私が勝手にフィルターをかけているんだろうか。

 

アルバムのEcliptica~Winterheart's Guildくらいまではこの特徴を顕著に感じて、Reckoning nightとかUnia辺りからはまたイメージが違うから、冬を想起させるような曲、を作っていたんじゃないかなぁ。

透明感を持って疾走するキーボード音とかが、冬のイメージをもたらすんでしょうかねぇ。

 

 

さてさてこの曲。メロスピの王道中の王道となっております。

 

ていうか、速ぇ。めちゃくち速ぇ。

 

オープニングから超高速リフ...いやこれはリフと言って良いのか?楽譜を想像すれば、オタマジャクシがぎっちぎちに詰まって並んで見るのも嫌になるような状態になっているはず。

 

ヴォーカルが合流してからは高速刻みが始まり、サビ付近で入るパワーコード的な進行に何だか一安心してしまう。

絶対に弾けないんだけど、自分が弾くことを勝手に想像して、勝手に手が腱鞘炎になったような気分になる、そんな曲。

 

この流れるような戦慄に載せて力強いパワーメタルが繰り広げられる様は、正にメロスピの教科書。

メタルかっけぇ、速い曲かっけぇ、速い曲ねぇのか!速い曲を俺に聴かせろ!というメタル厨二病に陥った方にはうってつけ。

 

普通、メタルのメインディッシュギターソロなんてのは、ギタリストのテクを見せ付ける超高速メロディなんかを見せ付けるわけだけれども。

この曲なんかはオープニングから終始聴かせる旋律の方が速くて速くて。スピード的にはギターソロ部分の方がちょっとゆったり聴かせてくれる、曲全体としては息継ぎのタイミングをくれる立ち位置。

 

この辺がまた絶妙で、ただ早くて初めから最後まで駆け抜けられてしまうとあんまり美味しくなってしまう。

一旦ブレイクを持たせることで聴く側も疲れ過ぎないし、飽きないし、音の旨味をじっくり味わうことが出来る。

 

速いメロスピは良いけれど、「速いだけじゃない」という要素がポイント。

 

メタルに貴賤はないけれど、良質なメロスピを見付けるコツだと思っております。

実際、メタルを布教出来た数少ないかつての知人は、この曲にどっぷり浸かっておりました。

 

冬にメロスピを聴きたくなったらとりまソナタ。本日のTake homeメッセージです。