マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

チラシの裏_013 Liveの前はな、生物を食べちゃあ、行けねぇよ?

Liveのチケットを取った。しかもZeppだ!Arch Enemyだ!

色々な意味で、本当に行けるかどうかはまだ解らない。けれど、こんなチャンスは滅多にない。Liveを待つこの日々のワクワクですら、一秒たりとて無駄にしては良いはずはない。

ちゃんとワクワクしよう。ちゃんと全てを楽しもう。

 

 

Zeppダイバーシティ東京には想い出がある。あまーい想い出と、苦ーい想い出。

 

あまーい想い出。シンプルに何度も遊びに行きました。

Liveのついでに。出張のついでに。お台場に来たシルクドソレイユ(だっけ?)を見に行ったりもしたなぁ。

 

田舎者にとっては、東京なんてもはや外国。TOKIO!です。

何を食べたって都会。何を見たって都会。誰とすれちがったって都会。普通に立ち寄った場所でサンドウィッチマンがイベントしてたりして、もう眩暈がするね。

 

自分、ガンダムも好きなので、ガンプラに囲まれてきゃっきゃウフフもしたし、変形するユニコーンを見てはニヤニヤしたりもしましたよ。

 

で、まぁ苦い想い出ですよ。

これはなんとLiveの記憶。あれは推しのLiveに参戦した日。小さい箱でのLiveが多いバンドだったから、ZeppでのLiveなんていう晴れ舞台に心躍る1日だった。

 

その前日は、なんと別のバンドのLiveに参戦してました。そちらは地方の中くらいの会場でのLiveで、いわゆる全国ツアーの地方会。そしてそのどちらも日帰りという、中々にアクティブで陰キャ中年としては中々のハードスケジュール。

 

このハードスケジュールが、全ての元凶だったのですねぇ。

 

なのでZeppに到着した時の自分は、正直疲労困憊に近かった。

相方と違って自分はLive1日目の午前中まで仕事。相次ぐ馴れない電車移動、大都会。そしてこの時はZeppダイバーシティ東京に初めて行くという日。それなりの緊張感もあるわけで。

 

そして我々は田舎者。せっかくの東京ですもの。少しでも楽しみたい。美味しい物だって食べたい。

Live前の遅い昼食のような、早い夕食のような、メニューはお寿司。もちろん良いお店でちゃんとしていたし、そのお店には何の問題もなかったんだけれど。疲労困憊中年がこれからまだ体力を消耗するという時に、生物はよろしくなかった...

 

そうこうしてLiveが開始。途中途中にある柵に前方向に寄りかかれるというナイスなポジションを獲得。

会場は当然綺麗で雰囲気もよく、Liveも最高。ツアー最終日ということもあって、最高の想い出になる...はずだった。

 

 

Liveも中盤に差し掛かったところ、来たのである...自らの下腹部から響く重低音。

消化に失敗している時特有の、急激に訪れるアレ。前兆があって、あれーこれはヤバいかな?なんて思う間もない。

突然訪れ、突然暴れ回るあの腹痛。我慢するとか、そういう次元ではない。これは大至急トイレに駆け込まなければ、大量の土石流が待ち構えている。

 

 

Liveとかイベントとか、それこそ映画館とか。トイレの心配って、尽きないですよね。

それが心配になってしょうがない、という人も居るでしょう。今トイレが我慢できなくなったらどうしよう、なんて。大抵は取り越し苦労で終わるんだけれども。

 

遂に来た!この時が!

 

人混みをかき分けてフロアを抜け出し、トイレへと駆け込む。ひとしきり終えた後にフロアへ戻るが、やつらは一度や二度では許してくれない。

トイレとフロアの片隅を何往復もして、扉脇でLiveの終焉を迎え、Live終わりに相方を探して合流する、何とも悲しいムーブ。

 

そう、これはやらかしエピソードであり、悲しいムーブ、想い出したくもない嫌な想い出...になるはずだった。

残念ポイントは数えきれない。

 

・イベント中にトイレに行くという、ベタな不安が発露したこと。

・お金を払って楽しむ大事な時間を、トイレで過ごすという残念さ。

・本当に楽しみにしていた時間が潰れてしまう無念。

・すれ違うライブを楽しむ皆さんや、心配を掛けた相方への恥ずかしさ。

 

なんだけれども...だ。本当に不思議なんだけど。今思い返したら、というのももちろんそうだけれども、何ならその当日の帰り道ですら、

 

いやーなんか良い想い出になったな、なんて思えたのですよ。

 

まずはライブ会場の非日常感の体験。ライブ中のフロアの外、独特の雰囲気がありました。瞬間によっては人でごった返す場所、物販スペース、アーティストのちょっとした展示スペース。

当たり前だけれど、だーれも居ない。のんびり見放題ですよ。しかもフロアの中からはアーティスト本人の生ライブ音が聞こえてくる。あれ...これって超レア経験では?

 

まるでライブスタッフになったかのよう。展示品とかを眺めたり、写真なんか撮っちゃったりして。

実はこのツアーの他の地方公演にも行けていた、のも大きいかもしれない。一度は参戦したツアー、小さいライブハウスで最高のパフォーマンスは既に味わっている。大きい会場でのこんなレア体験も、まぁ悪くない。

 

それこそトイレの個室に入っても、遠くから聞こえてくるライブの音。

なんといえば良いんだろうか。武道館の外にもリハの音が聞こえるワクワクとか、学校の放課後に遠くから聞こえてくる吹奏楽部の音とか。独特の味わいを感じられる。Zeppだからトイレも綺麗だしね。

 

これがもし全席指定のライブだったら?密集の中、自分の席まで「すいません、すいせません」と何度も往復なんて、メンタルがもたない。

けれどスタンディングのライブは簡単だ。入口の扉付近でちょこんとしゃがんでライブを眺めたって良いんですよ。それこそ、トイレに行きたければ行けば良い。他の方への迷惑もかけないわけです。

 

そんな得難きレアケースが折り重なったことで、珍しい体験をすることが出来ました、というお話。

皆さんにお伝えしたいのはこの2つです。

 

①ライブ中にトイレアクシデントが有ったって、それはそれで楽しいよ!

 心配いらない、みんなでライブに行こう!

②疲れてるなら、ライブ前に寿司はやめとけ。特に中年は。