マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

Fly Again_MAN WITH A MISSION いやホントに、タイトルのままですよ

ここのところ、感傷的な日々が続いてしまった。今日もまだ引き摺っている。

明日からまた月曜日。いつまでもこうしては居られない。生きているならば、残されてしまったからには。

 

何かが終わりを迎えたのなら、次を始めなければいけない。

 

こんな時は、素直に彼らの力を借りよう。

MAN WITH A MISSIONのFLY AGAIN。背中に追い風を受けたい時に、これほどに頼りになる曲はない。


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MAN WITH A MISSIONのFLY AGAINといえば、正に彼らの必殺曲と言って良いでしょう。けれども実は、以前はそれほど好きではなかったんですよ。

いや語弊があるな。もっと別に好きな曲がたくさんあった、というべきか。それこそWelcome to the newworldとか、Nothing's gonna change my wayとか、そっち系の曲が好きだったんだけれどもね。

 

ガッツリLiveDVDを通しで見てからは想いをあらためてまして。ホントはLiveにも行ってみたいけれど、さすがに大手過ぎる。チケットも取れんし大会場はキツイ。Liveハウスに出没するレアケースなんてのもあるんだけどなぁ。

音楽というのはもちろん音の良さ、歌詞の良さ、「そのものの良さ」みたいな物が重要として。文脈とか、背景とか、ナラティブとか。必ずしもその曲そのものだけでは現れきらない魅力ってありますよねぇ。

 

 

ミクスチャー過ぎないミクスチャー、ラップとまでは行かない歌唱、ヘヴィ過ぎないロック成分。色々な人が色々な味わい方が出来る、いつもの絶妙な匙加減で作られているこのFLY AGAIN。

サビが基本的にタイトルの「FLY AGAIN」を連呼するだけ、というのもまた良い。Liveでみんなで盛り上がるには持って来いだ。

 

そして、その歌詞が実に良い。

人生は残酷なこともある。

君は独りじゃないし、我々はみんな独りじゃない。

さぁ、共に行こう。

もう一度立ち上がろう。

FLY AGAIN!

 

私の拙い和訳解釈と字面だけ見てしまえば、もうくっさくさの、あちこちで聴くキレイゴトかも知れない。

でも、キレイゴトって言うには「キレイ」なんだから、間違いでもなんでもないわけです。解っちゃ居るんだけれど、素直に心に摂取出来ない「キレイ」な「ゴト」。

こいつをね?ロックに載せてね?英語で表現しちゃってね?コトコト煮込むとあら不思議。するっと胃袋に入ってくるんですよ。

 

えぇ、お解りでしょうかね。楽曲の内容はもはやメタル!(語弊有り)

 

基本、彼らの姿勢はクソ真面目で。LiveでのジャンケンのMCも、まぁ良いこと言うわけですよ。人間じゃないくせにね。

Liveでは話さないけれども、Twitterとか日々の活動ではタナパイの人間性、いや、狼性なのか?めんどくせぇな、まぁとにかく良い奴確定なんすよ。

音楽でも、気持ちでも、満たされて行くLiveのクライマックスで放たれるこの曲の破壊力と来たら。

 

ここまでLiveで散々飛んできたけど、まだもう一回飛ぶぞ?

これでLiveが終わってお別れだけれど、まだ会うぞ?まだまだ何度も飛ぶぞ?

自分も、君も、みんな独りじゃないぞ?一緒に飛ぶぞ?

 

そんな意味を。演者も、観客も。それぞれがこの一曲に想いを込めて。

そして、ジャンケンの叩きつけるようなCメロ、一瞬のブレイク。そこからのタナパイの必殺の「Yeah!」は魂の叫び。

盛り上がらないわけがない、込み上げないわけがない。

 

どれだけ素晴らしいLiveも「終わる」。その事実から逃れることは出来ない。人生は残酷「だけれども」。今この時、まだ生きているのならば。

もう一度飛べる。ってか飛ぶしかない。

まだ出来ることはある。ってかやるしかない。

それこそ、信じてみなけりゃ始まらぬ。

 

 

明日からまた始まる日々は、「飛ぶ」なんて輝かしいものではないけれど。地べたを這いつくばってでも進んでいく。その先に大きな幸せが待っていなくても、その先に成功なんてなくても、生きている限りは無様に転がり続ける。

 

なぁに心配ない。この世にはイカした音楽が山ほどある。それだけで人生勝ち確よ。

FLY AGAIN

FLY AGAIN