これは私の世代、私の世代が若かったころの時代特有の現象なんだと思うのだけれど。HR/HMが好きになって間もない頃、世間ではThe・J-POP!と言わんばかりの音楽が流れ、自分が好んで選んで摂取出来る海外の音楽はどこまでもハードでイカしたロックを放つ。そして愚かな厨二思考に至るわけだ。日本のアーティストなんてつまらねぇ、洋楽こそ至高。
そして時代は流れ、大人になり、自分の目でちゃんと日本の音楽を見渡せるようになった頃、こう思う。
マジかよ...日本のバンドってやべぇ奴ばっかだな!
本当に数えきれないほどやべぇバンドは居るわけで、どのバンドに出会えるかは本当に縁。本日はNothing's carved in stoneのTRANS.A.M。いつものことだけど...飛ぶぞ?
Nothing's carved in stoneを初めて聴いたのは、ラジオとかそういう「出会いがしらの衝突事故」系だったと思う。流れて来る音に「マジか!?」となり、日本のバンドらしいと知る「嘘だろ!?」となり、こんなん即ポチですやん!というムーヴ。
始めにご紹介するのはどの曲かなーと悩みながら、公式でライブ映像を公開してくれているこの曲をチョイス。
さぁ、再生しましょう。
歪ませたベース連打のソロ音で幕開け。
叩きつけるスネアの連打が重なりながらお出迎え。
ひとさじの哀愁をまとうCoolなギターリフが帆走し。
激旨ヴォーカルのお出ましだ!
はい、もう最高。説明不要。とにかくただ一言、かっけぇ!
音が凄いのはそりゃ当然。ギターはELLEGARDEN。ベースはストレイテナー、ドラムは別バンドで共に活動して仲間と来れば。もう油の乗りまくった一流プレイヤー達ですよ。
あまり音楽にふれない、バンド=グループ活動的なイメージを持ちがちな方と話をすると、こういうスタイルって結構驚かれるようで。こっちのバンドで活動していて、別のバンドでもやってるよ、みたいな。珍しくもなんともない形なんですけどね。
ひとつのバンドでガッツリじっくり活動して深堀していく形も素晴らしいけれど。あちこちのバンドで活動する方って、総じて「それだけアウトプットしたいことに溢れている」わけで。エネルギッシュで引き出しも多く、音楽的なポテンシャルが高いイメージがありますよ。
そして個人的なこのバンドのスターはヴォーカルです。ギターヴォーカルというスタイル。このビジュアル。この声質。もう満点でしょ。抱かれたいわ。
この曲は英詞の歌になっていて、英語で歌うことも上手く、実に魅力的なんだけれども。この声質で日本語の歌詞を唄う時に見せる色気みたいなものもねぇ、たまらないんですよ。
そしてライブに於いて観客を煽る文句。色々ありますよねぇ。色々な言葉を聴いてきましたよ。
本日はぁ~お足元の悪いなかぁ~(白塗り袈裟坊主系)
今日は最高のステージをお見せしましょう!(紳士系)
忘れられない素敵な一日にしましょう!(淑女系)
やれるのかぁ?〇〇!(ライブ開催地名)やれるよなぁ?(煽り系)
かかってこいやー!(狼系)
そしてこのライブ映像のラストで頂けるお言葉は。
最高の夜の入り口...開いたばっかです!
あざーっす!じゃ、遠慮なく、失礼しまーす!