冬に聴きたい音楽を漁っている今日この頃。
アルバムや楽曲のイメージから、北方の雪国で木枯らしの吹く闇夜の中...という勝手なイメージを持っていまして、この曲をチョイスしてみたんですが、久しぶりにCDを引っ張り出してきて、「あーそうだったそうだった」とほっこり。
こちらフランスのHeavenlyというメタルバンドなんですがね。ボーナストラックに収録されているのはなんと、
バンドご自身が歌う、日本語歌詞verなんですよ。
ということでHeavenlyのコンセプトアルバムDust to Dustの壮大なエンディングを飾る...Dust to dust。正に夜が明け、春が来るようなドラマチックな展開は、今の季節にバチコーンとはまりますよ。
Heavenlyといえばフランスのメタルバンドであり、メロスピの権化のような方々。やはりその特徴はどこまでも響き渡るような、クリアなハイトーンヴォイス。この歌声が必殺のメタルに乗せてこられれば、我々はもう打つ手なし。いわんや、壮大なドラマチックバラード楽曲をや、ですよ。
アルバムはガチムチのコンセプトアルバム。ハリウッド映画よろしく、一大アクションシーンが繰り広げられそうな超高速メロスピ曲、珠玉のバラード、場面展開のインスト等を積み重ね、クライマックスの必殺曲を経て辿り着くのがこのエンディング。
アルバム1曲目がAshes to ashes、そしてエンディングがDust to dust。ね?完璧よ。
灰は灰に、塵は塵に。旧約聖書絡みのフレーズですな。個人的にはゼロの名台詞なんですがねぇ。関節をバキバキに外して小さい段ボールに入って潜入するとか、エスパー伊藤を極めたような姿を見た時は震えたもんです。闇のイージス、名作ですよ。
話が逸れてしましいました。このエンディングDust to dust。物語の締めくくりにふさわしく、情緒豊かなピアノの音色に包まれて、独唱スタイルのような形で進んでいきます。このピアノのメロディが実に良い。独特の歌声とも相まって、激エモなんです。
緩急を付けた展開有り、激烈高音シャウトのような聴き所も有り。そしてメタルバンドですから!ここぞという場面でバンドサウンドが怒涛の展開をキッチリと見せてくれます。泣きのギターソロってやつですよ。
そして冒頭でも述べました通り、なんと日本語歌詞verがあるんですよ。中々珍しいケースではあるんですけれども、日本向けアルバムのボーナストラックに、日本語で歌ってくれるバンドはちょいちょいいらっしゃいまして。
そしてみんな、なぜか日本語歌がうめぇんですわ!
異国フランスの方に「あの日をおぼえていますか?」と感情のこもったサビをぶっ放されると、なんかぐっと来てしまうんです。ボーナストラックに日本語verがあるよ、と認識していないで聴いていると、突然聴こえてくる日本語に「うぉっ!?」と驚くことうけあい。
母国語ではない言葉で歌われることで、ほどよく歌詞を愛でることも出来るし、母国語だからこそ響くものもあるし。面白い物ですなぁ。