ふとしたきっかけで行きつけのスーパーのチラシを見てですよ?しゃぶしゃぶ用のお肉が安かったとするじゃないですか。広告の品を目当てにしてスーパーに行った時、夜も遅くてお肉が売り切れてしまっていたとして。しゃぶしゃぶ用牛肉の売り切れにガッカリしつつ、ついつい豚しゃぶのお肉を買ってしまう(昨日の実話)。
そう、もう口が、お腹が、しゃぶしゃぶになってしまっているんです。季節柄の肌寒い風と、つい連想されるポン酢の風味が、嫌が応にでも私をしゃぶしゃぶの道へと誘うわけです。
えーと、つまり、今日はピアノを聴きたい耳だったのよ(くそ雑)。
素敵なピアノ曲は数あれど、現代的な音色と熱すぎるビートがくんずほぐれず絡み合うこの→Pia-no-jaC←は極めてレアな特性を持つと思うのですよ。その中でもアグレッシブさに定評のあるParadiso。
と、いうわけで。本日はピアノの音色に酔いしれながら、しゃぶしゃぶで晩餐といたしましょう、そうしましょう。
まぁまぁ、まずは音を聴いてみていただきたい。→Pia-no-jaC←をご存知の方であれば、あ~→Pia-no-jaC←だねぇ、良いよねぇ。そして→Pia-no-jaC←をご存知でない方であれば、へ~何か面白い感じだね!と思っていただけるでしょう。
ピアノから奏でられるメロディは実に現代的。けれどもキーボードやシンセのような現代に振り切った物でもなく。クラシカルなピアノの雰囲気や旨味もしっかりと匂わせつつも、「聴かせ方」はロック味も感じさせる。
そしてカホンを主体としたパーカッションとセッションする形。めちゃくちゃぶっ叩かれている箱みたいな楽器がカホンです。巣箱じゃないよ?カホンだよ?
これが実にオリジナリティ溢れるバランスに仕上がっておりまして。この組み合わせだからこそ美味しい音、出せる迫力。
つまりは、たった2人、たった2つの楽器の組み合わせ、という制約と誓約。
ピアノのソロスタイルはご存知の通り非常に一般的。クラシック音楽~バンドサウンドまで、3人以上の編成もこれまた一般的。でもこの2人で、この楽器の組み合わせで突き詰める、という誓約。
それこそここにウッドベースでも放り込めば、出せる音楽は倍率ドン更に倍。そうしたスタイルのアーティストも居るし、もちろんそちらはそちらで芳醇な旨味の音楽を作り続けている。
バンドならばそのバンドの皆さんが、「自分達はこの形で行く!」と決めたわけで。→Pia-no-jaC←だって「自分達はこの形で行く!」と決めたわけなので、どちらも同じことではあるんだけれども。それでもやはりこの組み合わせはレア度が高いし、生み出される音楽も実にご機嫌なわけです。
これが普通のドラムであったなら、この雰囲気は出せないよね。しっかりとビートを刻みつつ、低音部を補いつつも、主張し過ぎない音色がピアノをよく引き立ててくれる。
また面白いのが、カホンってホントに大人しめの音でして(自分も持ってる)。主張し過ぎない音色を普通に放てば「ピアノを引き立てる味付け」程度で終わってしまい、ぼちぼちな仕上がりになりそうなところ。なんだけれども、
主張し過ぎない楽器でめたくそに主張することで、最強の2トップ編成が完成よ。
プレイスタイルやキャラクターも含めて、そこから生み出されて行く音楽や活動に至るまで、この2人だからこそ、この条件下だからこそのアウトプットが素晴らしい。
人生にも、世の中にも、あきれるほどに制約ばかりが転がっていますよねぇ。そばに無いもの、手に届かないもの、出来ないことだらけ。なんで自分がこんな事に...という、理不尽で逃れられない悲しい運命ばかり。
けれども?その辛い制約がなくせないのならば?そこに自分なりの誓約を課すことが出来たなら?感謝の正拳突きを狂ったように繰り返せたのなら?
エンペラータイム突入も、夢物語ではないのかも知れない...