マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

チラシの裏_034 そこのけそこのけ、ニートが通る

昨日最終出社を終えまして。今はまだ会社に在籍はしていて有給休暇を取得しているという形になりますが、気分はもちろん退職済。

 

うわぁ...今ニートじゃん。サイコーかよ。

 

会社を退職した経験は過去にもありましてね。こういうシーズンは以前にも味わったことがあるんですよ。自分が何者でもない瞬間、みたいな物って、なんとも言えない感触がある気がしません?

 

順風満帆な昔ながらの「定番人生」を歩んだ場合。学生でいる内は「学生」というステータスがあり、どこかで浪人をしたとしても「浪人」というステータスはあるわけで。就職すれば「会社員」的なステータスになるし、定年退職をすれば「老後」的なステータスが与えられる。

子供が居れば、「親」というステータスが出来上がるわけで。その時に仕事に就いていないとしても、「子育てをする人」というステータスが待っているわけですよ。

 

そう考えると、未婚(死別)、子無し、職無しという中年。中々レアなステータスですよ。ちょっとワクワクして来ます。何者でもない自分、これからどうなっていくか解らない自分。

しかも中年ですから。とりあえず生きて行くことはなんとか出来そうなくらいのスキルと、しばし生きながらえるくらいの蓄えは有る。一度家族を持ち、残念だけれでも見送った今、自分にもお迎えが来たとしたって、それはそれ、悪くはない。

 

考えようによっては、とんでもないボーナスタイムです。

 

発達した社会の中で生きるために、「ひとや社会と上手くやること」に悩み苦しむ人が多い昨今の中で、「それなりに生きて行く」ということに注視出来る環境というのは、そう悪くない状況なのかもしれません。相応の悲しみは背負ったとして...もね。

 

 

今日は退職した会社の仲間がご飯に誘ってくれました。仕事の都合上、年度末は一部の部署は忙しく、一部の部署はやることがないという、まぁそれなりにあるあるな状況でしてね。ありがたいことに、美味しい蕎麦を頂いて来ました。

 

退職にあたっては色々な人と話をする機会がありました。社交辞令的な会話、あまり親しくない人との話、めちゃくちゃ頑張っている人の話、仕事に全く力を入れていない人の話。

それぞれに信頼度?正確度?なんと言うか「その話が本当がどうか度」的なものはまちまちだとして。辞めて行く自分を、良いなぁとか、うらやましいなぁとか、本当は自分も悩んでいるとか、そういう人が多かったですね。

 

もちろん、それら全てを真に受ける気は毛頭ないですが...

 

こんな良い会社を辞めるの勿体ないよ!とか、ポジティブなひとがほぼ皆無だったことに驚きました。仕事なんて大変で、人間が集まれば苦労が絶えないのは当然ですけどね。それでも、もうちょい前向きな人はおらんのか、とね。

 

まぁまぁ、人生それぞれ。自分もまた、どうなることやら解りゃしない。一応この先の大きな方向性は決めているけれど、細かな道筋までは決めていないところ。

40年も生きていれば、「たどり着く場所」ではなく「そこまで歩いた道」こそが大事なのだということは解っている。どうせ、どこにたどり着いたって、たどり着いたその時には「現在地」になってしまうんだから。

目的地にはあんまりこだわらず、どうせなら道中を楽しみたい。そんなノリで生きたいものです。