マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

MEIN LAND_Rammstein 無いのなら、作って見せよう、My land。

本日は3/31ですね。3月末。今日が終わることで、私が勤めていた会社との雇用契約も無事終了~、ということになります。

もう今更会社に思い残すことも無いし、気分は完全終了済。この先に見据えるはひと時の自由と晴れ晴れとした気持ち。その向こうにちょっとした野望が見え隠れ。

 

もしかしたら、本当にもしかしたら。これもまぁまぁ楽しいんじゃね?と思えることをやりながら生きて行く、なんていう勝ち組ムーブが出来るかも知れない。と今更ながらに夢を見る。

可能性は低いけれどね。それに向かって無謀な挑戦をして、徒労に終わるであろう努力を重ねてみる。

 

ほんわかのんびり日和ったと見せかけて、その向こうには熱く燃える何かがある。

 

こんな気分にぴったりの曲、というかMVがありましてね。私の十数年に及んだ日々を、彼らの強烈な炎で焼き尽くしていただきましょう。RammsteinのMein Land。映像に騙されるなかれ、珠玉の激熱メタルで会社員生活を締めくくろうぞ。


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果てさてMVを再生して行きますと...なんでしょうねこの感じ。そこはかとないレトロ感。名前と顔がサーフボードと共に並ぶ一幕。はい、彼らは世界的バンドの方々ですからね。時には狂気に満ちた世界を作り出す彼らが、髪型や服装等によって60年代にバカンスかましてそうな人達に見えてくる不思議。

 

そして繰り出されるメインリフ。Rammsteinといえばリフですよ。これだと決めたリフをとことんまで美味しく喰い尽くしていくスタイル。

一見すると生魚を切り分けただけに見える日本の『SASHIMI』は、その実は魚の旨味を120%味わうために数多の匠の技が隠されているように。

Rammsteinのリフもまた、飛び込んで来る小さな音を無為に聴いているだけならば、シンプルな普通の音に聴こえるかも知れない。けれども音量を上げ、しっかりと耳を傾けたら解るはず。

 

兎にも角にも、リフの旨味がえげつねぇんだわ。

 

どこまでも広がる青空。つい飛び込みたくなるような海。お気楽スタイルのバンドメンバーに水着のお姉ちゃん。目からこんな情報が飛び込んで来るもんだから、ついついライトな音楽に捉えてしまうけれども。どこまでも重く、低く、えぐぃリフが鳴り響いているのです。

 

サビに至ってもこのリフは健在。どこまでもこの重厚なリフが追いかけて来るものの、何やら怪しげな、不穏が幾重にも登場して来る。映像では相変わらず「楽しいひと時」が描かれるのだけれども、その音は少しずつ「不穏味」を増して行くばかり。

しっとりとした中間部を経て遂にたどり着くクライマックスで姿を現す、これよこれ!と言わんばかりの「Rammstein」。

 

暗闇の中で燃え上がる炎のギター!炎のベース!炎のドラムに炎のキーボード!そしてヴォーカルが持つのはもちろん火炎放射器だ!

Rammsteinだからこそ、我々は自然と「おう!いつものあれだな!よろしく頼むわ!」という気分で出迎えるけれど、普通に考えたらこの時点であたおかですよ。そして白塗りに焦げたようなメイクの面々。

 

もうね、メタクソカッコいいでしょ。こっちの心まで燃えるってなもんよ。

 

そしてラストはお約束の大爆発END。あー気持ち良い。

 

 

タイトルのMEIN LANDはいわゆるマイ・ランド。私の国。

会社を辞めるなんていいなぁ~。という目を散々向けられてきた。「自分は辛い中頑張っている」と自負する方々にとって、私の選択は曲の前半のような世界に見えるのであろうな。でもこちらから見れば、嫌だ嫌だと言いながら、今に甘んじて何もせずに誰かに任せきりで日々を消化している方が、よっぽどバカンスだ。

 

まぁ、そんなことはあちらも解っている節がある。安定したバカンスの中から、馬鹿げた道へ独り歩いて行く私を眺めて居るんでしょう。

良いよ良いよ、上等よ。そんくらいの方がやりがいがあるってもんよ。この曲のクライマックスのような、圧倒的な力と不屈の心を持って。

 

MEIN LAND。私の国を、見せてやろうじゃないか。ほえ面をかくなよ?

Mein Land

Mein Land