日頃、ゆで玉子をよく作るんです。高たんぱくで低コスト。最高です。
けれど、この殻を剥くのが難題でして。ゆで玉子の殻を綺麗に剥くライフハック中級編くらいまでは履修済の私。ほぼほぼ綺麗に剥けるんですが、試行回数が増えれば失敗回数も増えるというもの。
上手く薄皮が剥けないとか、少し白身が欠けてしまうとか、そのくらいはもうご愛敬...なのですが、時々えぐいくらいに上手く剥けない時がありません?白身が欠けるどころか崩壊してしまい、黄身が露出してしまいそうな勢いのやつ。
この、年に数回あるかないかの現象に襲われまして。ゆで玉子を壁に投げつけたくなるような衝動を抑えつつ剥き進めると...ラスイチだけ、明らかに綺麗につるんっと剥けたのです。
ここで、私の脳に電撃が走りました。
反射的に4M解析が展開された結果、思うのです。
あれ?この現象って、卵の個体側にも原因があるんだろうか?
上手く出来ない自分。剥き方が悪いのか?そこに至る準備が悪いのか?そしてそんなことに苛立ちを見せてしまう自分に更に苛立つ。
そんな私に下る天啓。「それ、君じゃなくて黄身(卵)のせいかも?きみだけに」
ドラクエⅢの性格診断に、「道端の小石につまづいたら自分のせいだと思えますか?」というような質問があった気がします。私は「当たり前じゃん?」と思いながら、「はい」一択でした。
「こんな所にある小石が悪い」と考えるのは少し行き過ぎな気もしますが、「別に自分のせいでもない、自分は悪くはない」と考えるのは、極自然のような気もします。私は「自分のせい」一択なんですけどね。
どこか自分自身に完璧主義や自信過剰の気質があるのでしょう。
自分がなんでも解決出来る、だなんて考えはしませんけれど。
自分が至らなかった。100点満点でなかったのは事実だ。
自分が上手く立ち回ることで、上手くことを進められた要素はあるはずだ。
それこそ、もっと凄いひとに上手く力を借りることが出来ていれば。
そのアクションを自分が取れていれば。
誰もが認める「あの人は偏屈で厄介だ」という偉い人と苦労して仕事をする時、「この人は嫌いだ!最悪!私は悪くないのに!」と考える隙間もなく「もっと私にコミュ力があれば...」という上手く立ち回れない自分に矛先が向きます。
「もっとこの人もマイルドになってくれればなぁ~」くらいに。ライトに矛先を操作出来れば楽になれる気がして来たんです。
いや、結果出来ないんだけど。意識してやろうとして出来ないのと、そもそもやろうとする意識が無いのとでは話が違いますものね。
たまには自分のことは棚に上げて。
いやぁ~、今日の卵は外れだなぁ。なんて、卵にせいになってもらって。
ありもしない「責任」なんてものから解放されてみるのも良いですね。
ふと、無責任艦長タイラーを思い出します。タイトル合ってるかな?
無責任なようで?何も考えていないようで?実は全て計算の上のようで?やっぱり全て偶然のようで?
あんな存在、憧れるなぁ...