マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

まさかのホラー展開

私の住む一軒家。もはやほとんど使用しない部屋が幾つかあります。

主にトレーニングに使用している部屋もそのひとつ。週に2回のトレーニングをする以外には、立ち入らない部屋には、小さなテレビ台がひとつ。

うっすらとほこりが積もったテレビ台の上に、素足の足跡が2つ。

右足で、テレビ台に乗ったような、踏みつけたような足跡が、2つ。

このテレビ台、ガラス製の小さな物で、構造的にも片持ち。大の大人である私が台の上に乗るどころか、足を掛ける・乗せることすらまずありえないのです。

 

仮に、このテレビ台が頑丈で登れるようなものだったとしても。

テレビ台の上には小さなテレビがひとつだけ。そしてその奥には何もないただの壁。

例え大がかりな片付けをしても、模様替えをしようとしても、テレビの裏に物が落ちて拾おうとしても、そもそもがテレビ台に乗ろうとする動機が何一つない。

 

しばしの沈黙の後、まずは最悪の事態を想定します。

これが私の足跡ではなかったら?

 

独り暮らしの一軒家。客人が来ることは稀にあるけれど、当然素足であがることなんてなく。そもそも最後の来客以降、確実に掃除をしているわけで。

この家の中に、私以外の足跡が存在するなんてあり得ない。

恐る恐る、並ぶ足跡のとなりに私の足をそっと乗せ、足跡を付けてみると...

まぁ、靴底とは違って素足なので、ぴったんこカンカンと言うほどにくっきり綺麗な形の足跡は付かないけれど。まぁ、全然違う形だ!ということは無かったのです。

 

しばしの安堵の後、次の恐怖の波が襲って来ます。

じゃあ、私は一体なにをしたんだ?

 

先ほどの自分がやったように。

このテレビ台に足跡を付けるためには、気を使って「そ~っと」足を乗せる必要がある。そしてそこにあった足跡は、状況からして私のもの。しかも2つ。

掃除のタイミング等も考えれば、この足跡を私が付けたのは1~2週間程度の最近のことであるはず。けれど、全く記憶はない。そもそもほとんどこの部屋に立ち入らないのだから。

 

キツネにつままれたような...とはこのこと。

普通では考えられない。私以外の誰かの足跡?いやいやあり得ない。

私が、何の意味もなく、そ~っと足を乗せる奇行を果たし、一切の記憶もない。

 

ん~...結論はとっておくか!?


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