今日は、驚くことが起きました。
今勤めている会社の文化というか、習わしと言うか。
え?そうなの?という感じで驚きを隠せなかったのだけれど。
要は、合法的に速く退社出来ることになったのです。
こんなこと、全く予想していなかったので正に突然。仕事をしていて突然、もう帰って良いよ(合法的に)、いやむしろお願いだから帰ってね。
なにこれ、奇跡?ま、一時間くらいの早上がりなんですけどね。
めちゃくちゃに戸惑いもあり、マジですか?と何度も問いかけたけれども、結果として早めに退社。こんなに素晴らしいことはありません。
混乱を隠せないまま、私は帰宅する車内で考えを巡らせます。
突然訪れたこのチャンス。どうするべきか?
いつもは出来ないようなこと、しちゃう?
いやいや、せっかくだからのんびり過ごしちゃう?
美味しいものなんか食べちゃったりして?
皆さんならどうしますか?突然訪れた早上がり。このチャンスをどうするか。
私の結論。うん、草刈りしよう。
えぇ...さすがの私も脳内ブーイングは激しかったですよ。
はぁ?草刈り?明日やろうとしてたことでしょ?別に明日やればいーじゃん。
もっと何か面白い時間の使い方はないの?
いやいや、ないとしても、せめてのんびり過ごせば良いじゃない。
結果として、頑張って夕方とは言え炎天下の中草刈りをして。
中年の週末には厳しい疲労を負い、今に至ります。
土日に負うはずだった疲労を今の内に負うことで、土日を楽しく過ごせるべや!と思う所もあるのですが、中年が夕方に負った疲労を一晩の眠りで癒せるはずなどなく。
明日はいつもの土曜日よりも一層疲れた朝を迎えるでしょう。
きっと余計に疲れ、余計に体の動きは精彩を欠き、しんどい土日になるでしょう。
合理性の対極にある、なんとも無駄なムーブでございます。
あなたが居たら、きっと全力で呆れたことでしょう。
あぁ、ホントにいつもあなたはそうなんだから...と。
そしてきっと、同じくらい全力で心配もしてくれたでしょう。
あー、ホントに私は、幸せだったんだなぁ。
幸せな時を過ごさせてもらっていたんだなぁ。
今はそれがないとしても、本当にありがたい人生だった。感謝感謝。
だからといって、この日々に彩りは戻らない...けれども。
ばったばったとなぎ倒してやった雑草を前にして。
つんと鼻付く青々とした雑草臭に鼻をつまみながら。
どうだぁ~!?こらぁ~!雑草達めぇ~!
とささやかで愚かな達成感を感じる。
こんな馬鹿馬鹿しい人生が、もうちっとだけ続くんじゃ。
亀仙人の声が響く。
亀仙人が言うなら仕方がない。もうちっとだけ。続いていきましょか。