マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

古傷の治り具合を確かめる

先日、今後の進む方向性が決まりまして。まだ連絡を取り合っている、前職の信頼できる知人に一応ご報告。そこから自然と雑談へ。

すると、前職の中でもちょっとしたイベントがあったようで。私もお世話になった大御所の方が定年退職なされたと。それに関するあれこれについて、「こんな事があったんだよ~」ということ細かな話を聞き、私の精神は再びダークサイドに墜ちてしまったのです。

 

前職のエピソードトーク、一切聴きたくないようで、聴きたいようで...

 

退職理由を一言で表すことなんて出来ませんが、少なからず大きな負の感情が存在します。「もうお前らなんかとやってられるか!うわぁ~ん!(泣)」という面がある中。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、とは行きませんから、前職の全てを呪うわけでもないわけで。

お世話になった方の定年退職エピソードトークを聴くことで、「ほっこり」する面もありながら、自然と登場してくる「憎き者達」への感情が湧き上がり、なんとも虚しくなってしまうのでした。

 

非常に様々なニュアンスがあるので表現が難しいですが...

自分が逃げ出した世界は今日も続いていて。

自分は別の場所へ駈け込もうとしている。

私も「スゴイ」と思うベテランの方は華やかな定年退職をキメ。

一方の私はクソ雑魚のように逃げ出した無様な姿を思い浮かべる。

リアルな年収面ではガタ落ちするし、客観的に見れば転落に近い。

もちろん、自分自身で決めた道ではあるけれど。

自分は負けたんだな、失敗したんだな、という感触をあらためて確かめる。

本当に...これで良いの?という雑念がどうしたって湧き上がる...わけです。

 

前回セーブデータをロードする、なんてボタンは見付からず。もうこのまま行けるところまで行くしかないですよね。

そうして自分が見付けた、自分が選んだ山に登った先で、以前に登っていた山を眺めながら、どうだい?こっちの山だって素敵だろう?と余裕を持って言える時が来るまでは。やっぱり前職の話は...正直聴きたくないよなぁ。

 

 

古傷、と言い表すくらいの傷跡というのは、基本的には消えないものですよね。

少しずつ傷跡が目立たなくなったり、ふとした気圧の変化でうずいてみたり。その感触を日々確認しながら、上手い事付き合っていくしかない。

 

でも...ですよ?漫画の登場人物とかで、歴戦のベテラン戦士の体に無数の傷跡が刻まれていて、今尚戦い続ける戦士の姿が描かれると。大量の傷跡って、なんかカッコ良い要素もあるような気がしません?

同じ理論で、例え見えなくたって、心の傷跡にだってカッコ良い要素があるのかもしれない。傷跡だらけで今尚立ち上がる自分...ドヤア!

 

我ながらクソしょーもない発想ですが、こんな心持で歩き出してしまうバカな自分。このバカさ加減は...ちょっとだけ好きかも知れない。