早い物で、新たな職場に勤めるようになってから一か月が過ぎ、今日は念願のお給料日でございます。労働の対価としてお金がもらえるというスペシャルDAY!嬉しくないはずもない...んですけどねぇ。
もちろん、お給料の金額については応募した時点で解っているのだから、稼げる金額は百も承知。
養う者もなく、贅沢をしない寂しい中年が生きて行く分には、本当に「生きて行く分には」だけれども、十分に足りる金額ではあります。
現時点での自分の仕事内容、責任範囲、労働時間等々を鑑みれば、年齢はさておけば、実に妥当な金額です。
いいんです。良いんですよ?承知していたし、満足していないわけではないんです。けれども...けれどもねぇ...
年収ベースだとマジで半減という事実は、やはりそれなりのダメージがあります。
以前は、おっきい会社だったんです。
それなりの責任を背負って、それなりの仕事をしていましたし。
残業的な意味でも、ガッツリやっていましたから...
前職は本当に、お給料という面では恵まれていたのでした。それを考えると、どうしても。「うっ」と腹の奥底でうごめく無念があるのは事実です。
ただ、以前の方が良かった...なんて単純な話でもないんです。
職場を離れて、生活を変えて、冷静になって振り返ると、それ相応に多くの物を失っていたのも事実。
サービス残業や昼休み中の労働なんて、山ほどせざるを得なかったし。
単純に仕事の難易度も高く、プレッシャーやストレスも大きく、心も体も限界ギリギリのところで回して来たし。
対価としてのお給料が高い分、こちらも人生の多くの部分を捧げて来たんだなぁ...と今更ながらに思います。
自分の中で考え抜いて決断した結果ではあるけれど。
不可抗力にて、哀しくも失ってしまったもの。
自分の判断で手放したもの。
その対価として守り抜いたもの、手元に残したいと想ったもの。
お給料というものは数字でビシッと表れてしまいますから。この機に色々な物がはっきりと輪郭をもって見えて来るようで。少し考えてしまうのでした。
ま、何にしても。お給料だぞ!わーい!ってなもんで、この週末にちょっとした贅沢を楽しむくらいの余裕はありますからね。
それだけで良い...いや、それこそが良い!と思った自分の判断を、今は推したい。
この週末は、喫茶店の珈琲でも、飲んじゃいましょうかねぇ。
あ、今晩は納豆ごはんですよ。