新しい生活も少しずつ形になり始めた今日この頃ですが、ふと思うのです。音楽が足りないなぁ...と。
新たな環境に行けば、自己紹介というか、自分のことを話すことが増えるわけで。音楽が好きなんです~なんていう話をしたりするけれど、そう言いながら、最近は言うほど音楽に浸かって居ないんですよね。
こうなると、やっぱり新しい音楽と出会いたい。生活と併せて音楽の方も新しい風を取り入れて行きたい。
ってなもんで、メタル系レコード会社がYouTubeのLIVE形式でMVを流してくれるチャンネルを転々としつつ...イマイチピンと来ないのです。
どれもこれも良い音楽なんですよ。
あーこれこれ、こういう王道なメタル、良いよなぁ。
この雰囲気で女性ボーカル!良いですねぇ。
音を聴くだけでこんなにめちゃくちゃ怖く感じるなんて、凄いなぁ。
確かに楽しいし、素晴らしい音楽なんだけれども、じゃあこのアーティストを深堀してみようかな!という展開にならない。合コンを重ねても、これは連絡先交換したい!という気持ちになるまでは進まない(合コンなんてしたこたぁねぇけども)。
考えて見れば当然と言えば当然。都会に出掛けて、街でとんでもない美男美女を目にすることは数あれど、そんな方々に恋焦がれるような思いを抱くことはなく、抜群に素敵なはずのその容姿だって、すぐに忘れてしまうでしょう。
一方で、遅刻しそうで食パンを口にくわえながら全力疾走、曲がり角を曲がった途端に転校生とぶつかって口喧嘩...なんて昭和全開なイベントがあれば、その先は推して知るべし。
そこに物語があるからこそ、人生には彩りという物が生まれるのでしょう。
そんな事は多分数千年の昔から言われていることだけれども。そうは言っても曲がり角から転校生が飛び出して来てくれないのが現実という物。平凡な日常の中でどう物語を見出して行くか、それが問題ですよ。
そこで、「印象に残る物語とは?」と考えて見るのです。過去の経験から、印象に残る物語について思いを馳せて見たところ。
自分の意思や行動に伴う感情+自分では関与出来ない偶然や環境=ユニークなイベント
そんな気がして来たのです。
自分で考えて、自分の意思で、どこかへ出かけた時に。完全な偶然で出来事に遭遇したりするとベストですよね。
前職の最期付近。嫌だなぁ...と思いながら頑張って出かけて行った出張。思いもよらぬ強風の影響で揺れて、着陸時に怖い思いをした飛行機の中で聴いていた音楽。
出張のために特別に用意したものではない、昔から持っていた音楽だったけれど、どのアルバムを聴いたいたかまで、覚えているもんなぁ。
つまり、ただ単にこたつにささりながら漫然と音楽を垂れ流していたって、私の方の心のアンテナが全然立たないわけですね。
すっかり数は少なくなってしまったけど、CDを売るお店に行ってみたり。
音楽を聴きながらいつもと違う場所を散歩してみたり。
YouTubeのMVを流しながら、敢えて音楽に注視せず、別の非日常的な作業に集中してみたり。
自分自身に変化を付けながら、能動的に何かをしながら、そこに偶然飛び込んで来るシチュエーションを楽しみに待つ。
イベント発生の可能性なんて低いけれど、何かしなけりゃ始まらぬ。犬も歩かなければ棒にも当たらぬ、上手な鉄砲もまずは撃たなきゃ当たらず。
そんなに食べたいわけでもないけれど、久しぶりにちょっと遠くのパン屋さんにでも行ってみるかなぁ。メタル専門のラジオでも聴きながら、ね。