さあさあ、12月も半ばに差し掛かって参りました。そんな週末、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さすがにね。
もうすぐ、クリスマスだ!わーい!
もういくつ寝ると、お正月だ!わーい!
なんていうはしゃぎ方はしないけれども。例えは独り寂しい生活を送っていたって、なんとなーく、世の中が盛り上がっていく雰囲気は感じてしまうものです。
ちょっと踊りたくなるような、パーティのような曲だって、聴きたいよね。
我ながら、この流れでこれかよ!?と思うけれども。
本日聴くのはGhostのDance macabre。ノリも良いし、Danceだし。良いでしょう良いでしょう。ただし、「死の舞踏」ですけどねぇ。
この季節の不思議な雰囲気ってぇのは何なんでしょうねぇ。
いつも通っているスーパーに行けば、クリスマスのケーキ予約!みたいなポスターがバンバン貼ってあるし。田舎といえど、というか田舎だからなのか?ぽつりぽつりと立ち並ぶ民家には、ちょっとしたイルミネーションを飾るご家庭もあったりして。
おやおや?壁からサンタさん達が屋根に昇っているよ~?みたいなベタな飾り(風情があって良し!)だって、もはや鉄板的に見かけるしね。
自分の生活や心なんてお構いなし。世の中が一斉に「年末だ~クリスマスだ~!わっしょ~い!」と全方位で襲い掛かって来る。
そこに対して、「自分は違うもんね...」なんて拗ねたり反発したってつまらない。どうせならその波に乗って、少しでも幸せな世の中を眺めて、「よきよき」なんて微笑めるくらいの余裕を持ちたいものですよ。
ということで、踊りたくなるようなパーティソングを聴きましょう。
Ghostの割と最近のアルバムからの選曲ですが、どうでしょうどうでしょう?軽快でどこか懐かしいノリ。あ、MVのオープニングの不気味な雰囲気は気にしないでね。
オープニングから揺らすタンバリンの音なんか重ねちゃって。どこか古き良きアメリカンな雰囲気も感じさせるアップテンポなノリ。
サビなんて、月明かりの下で君に魔法を掛けちゃうよ?なんて。まぁ素敵。なんとも素敵でロマンチックじゃあないですか。ホントにパーティでも開きながら、この曲を掛けちゃって、ちょっぴりオールドスタイルな華やかな夜を過ごしてしはいかがでしょうか?
と、まぁこれでめでたしめでたし、でも良いんですけれどね。明るい楽曲の中に、どこか一抹の不穏さを感じてしまうのは、MVのせいか?Ghostというアーティストであると知っているからか?このアルバムPrequelleの世界観を知っているからか。
はたまた、こっそりと不穏な音を差し込んでいる、巧みな楽曲構成の為せる技か...
このアルバム、80年代の明るくキャッチーな路線で聴き手をひきつけながらも、その奥に込めた世界観はあくまでもドゥーム。疫病や死といったガッツリと重いテーマが内包されている。
様々な楽曲達の起承転結があってからのエンディング、Life Eternal(永遠の命)はエンターテイメントとしても、何とも見事な幕引き。是非アルバム全体を楽しんでいただきたい。
更に日本盤限定だけかもしれないけれど、エンディング後のアンコール的に入れられたボーナストラックの名曲カバーがまた秀逸。
雰囲気にもキャラクターにもマッチしたIt's A Sinからの、激渋Avalanche。個人的にはこのAvalancheが陰のエンディングテーマにも思えてしまう。
最近の大作ゲームのエンディングとかにあるじゃないですか?
派手なエンドロールとエンディングテーマが終わった後、二曲目が始まって更に細かい大量のエンドロールが流れていくあの感じ。
さぁ、この曲を聴いて、更にはアルバムまで手を出してどっぷりはまり、君もGhostワールドへおいで...