2022年最終週。月曜日からチルボドでロケットスタートをぶちかました所で、半端な曲じゃあ後に続けないってもんよ。
ここは、余計なことは考えず、とにかく爆音に包まれながら気持ち良く疾走出来る楽曲をチョイスするしかねぇ。本気でそう考えてのこのチョイス。
見た目がメイドだか可愛い女の子だが知らんが、ガチクソメタルに貴賤無し!
すっかり世界的な人気と地位を獲得しつつあるBAND MAIDの必殺曲DICE。その見た目に油断していると、確実に大火傷するバチクソメタルのお通りだ!
なーにがBAND-MAIDだ。語呂良く上手いこと言ったつもりか?どうせそんな見た目で男性人気や海外ヲタ人気でよろしくやっているんだろう?
そんなクソみたいなことを考えていたやつはそこへなおれ!
わたしだ...赦せ!(切腹)
正直に告白したんで、これで許してください。本当に初期の初期(BAND MAIDを知ってから間もなく)は、そんな偏見を持っていました。
でもまぁ、そんな偏見も音を聴いてしまえば完全終了。こうした活動をしていて、メタル界隈でも人気がある時点でもう実力に疑う余地はないですわなぁ。そうでなければ、一部界隈でもてはやされて終わりのはずよ。
さぁさぁ、公式MVを公開している鉄板曲ですから。まぁ覗いて行って見てくださいよ、お客さん。
ドラムフィルで幕をあけ、ゴリゴリベースとドラムだけのリズム隊だけでぶち上げるオープニング。そこへギターもギュイーンと参戦。
もうここだけでも十分。テンション爆上げMAXよ。
この始まり方自体は、音楽が好きな人ならば簡単に思い付くような必殺展開...ではあるけれど、意外と見かけない展開だったりもする。
言うは易し、するは難し。ベタでシンプルなカッコ良い展開であるからこそ、いざ実際に「ベタでもなくチープでもなくちゃんとカッコいいもの」に仕上げるのは難しいんでしょうなぁ。
そして待ってましたのヴォーカルSAIKIが登場。この曲ではいつにも増してクールに決めて来るこのお方は、何かのメディアに出た時に「今やりたいこと」というような質問に対して「温泉で酒を飲む」的な回答をした豪傑。
音楽としてもキャラクターとしても、彼女の存在はBAND MAIDを「そっち側」に追いやらなかった要因として大きいんじゃないだろうか、なんて勝手に思ってしまいます。メタルとして大事な大事な「カッコいい要素」。
そうこうしている内に、疾走感抜群のサビになだれこんでいったかと思えば、メタルのメインデッシュギターソロ...の前になんとベースソロをお給仕されてしまう始末。
これだけで世界人口の4割を占めるベースフェチを全員味方に付ける荒業!
は言い過ぎとして、単純にベース好きとしてはベースソロタイムのある楽曲は好きになっちゃうってなもんですよ。
もちろんギターソロもしっかりとご用意されておりまして。BAND MAIDの主犯格、変態ギタリストKANAMIの珠玉のプレイを堪能できます。メイドさんの恰好をしておきながら、好きなギタリストはカルロス・サンタナです!って。ガチなんだよなぁ...
このDICEが収録されているアルバム、WORLD DOMINATIONは楽曲のバランスが非常に素晴らしく、BAND MAIDとしての一つの到達点ではないかとも思います。そこへ到達することが出来た彼女達は、ここからまた少しずつ変化をしながら新しい音楽を生み出し続けている。
常に変化し続ける、何かを追い求めるような姿も尊いし。
自分はこれだ!と確固たる信念を貫き続けることもまた、尊い。
それでは、自分はどうだろうか?あなたはどうだろうか?この先は変化を求めていくのだろうか、それとも何かを貫き続けるのだろうか?
解らないねぇ。解らないよねぇ。でも、どっちにしたって...あちいよねぇ?燃えて行こう、燃えられる今の内は...ね。