楽しい楽しいクリスマスが終わりました。時は12月26日。そう、もう2022年も残り一週間をきっているのです。
泣いても笑っても、2022年は残り僅かの5日間。時計は後ろに戻せない。いつだって我々は前に向かって突き進む以外に道は無い。ならば、グダグダ言ってる暇さえ惜しい。限られた時間を全力でぶちかますしかないでしょう。
さぁ...用意はいいかい?ブラザー。
今は亡きスーパーギターヒーロー、アレキシが駆るChildren of bodom。彼らのライブの締めに放たれる必殺のトラックDownfall。こいつを聴けば出力全開!圧倒的な力をもって、師走を駆け抜けよう。
時の流れは速すぎて。いつだって、あれ?タイムスリップしたのかなぁ...早過ぎね?と思うのが定番ではあったのですが、今年ばかりはどうにも毛色が違う。
人生最大のバッドイベントが起きたのが昨年のこと。そこから匍匐前進で這い上がり、立ち上がり、次なるステップへ進むと決めて。平凡な毎日なんて送る暇が無かった今年は、何とも長い長い、辛い辛い一年でもありました。
そんな2022年も終わりを間近に迎えると来れば、ちんたらチマチマと過ごすのは礼を失するというもの。最大出力で日々を過ごすには...そう、メタルの力が必要だ!
Children of bodomはねぇ、マジで良いっすよ。特に初期の頃の曲は万人に聴きやすい奇跡のような仕上がり。「メロデス?えぇ~デス?メタル?引くわ~」なんていう、至って普通の感性を持った方でも、一発でKOするくらいの破壊力がありますよ。
このDownfallは初期の初期に発表された楽曲で、ライブで「ここぞ!」というタイミングで放たれる必殺の曲だ。
楽曲はヤンネの煌めくようなキーボードで開幕する。ライブではここに至るまでの前奏があったりする。名曲のギターリフを即興で弾いたり、場が最高潮に温まったところでこの煌めくキーボードが流れ始めたところで、会場全体が「来たぞ...」と覚悟を決める。
そしてキーボードにアレキシのギターが合流した瞬間に、「うぉ~!」という歓声が響き渡るわけだ。
楽曲が始まってしまえば、高まったボルテージはもう誰にも止められない。疾走するギター、キーボード、デスヴォイスが一心不乱に駆け抜けて行く...のに。要所で響くキーボードサウンドは激しさというよりも美しさに溢れている。
メタルなのに、デスなのに、音が煌めているんですよ、奥さん!
とにかく光り輝くようなキーボードに包まれるこの曲は、演奏と歌声との境界がとろけていく。ヴォーカルのデスヴォイスは歪んだギターサウンドと混ざり合うように「音」として一体となり、キーボードの音と絡まり合うように旋律を奏でていく。
ひたすらに心地よさに包まれたころ、ちょっとしたブレイクとタメの後に続いてやってくるもの...そう、ギター/キーボードソロのバトルタイムだ!
アレキシのギター。ヤンネのキーボード。ベンジョンソンとカールルイスのような(古っ!)超高速プレイヤー達が完璧にユニゾンし、混然一体となった至高の爆音をぶっぱなしてくる。
単独の凄腕プレイヤーの超絶技術披露!とはワケが違う。二人のスーパープレイヤー、いや、それを支えるリズム隊、バンドメンバー全員が一つになることによって生まれる奇跡に包まれた瞬間...
快...感...(古っ)
感無量とは正にこのこと。奇跡に包まれた我々は、間もなく天に召されるだろう。至高の音に包まれたのならば、もはや現世に未練等なき...
なんてことは置いといて。要はこいつを聴けばとんでもないエネルギーをもらえるぞってなわけですよ。
スーパーギターヒーロー、アレキシは残念ながら、もうこの世に存在してはいないのかもしれない。けれど、彼が生み出した名曲は、今も尚我々に力を与えてくれる。
そう、我々には数えきれないほどの、とんでもないヒーロー達が付いている。偉大な方々の力を、こうしていつでも借りることが出来る。
メタルを聴けばよぉ...年末のめんどくせぇ仕事なんて、イチコロだろ?