お正月も終えまして。成人の日を挟んだ三連休という、年の初めのちょっとしたボーナスタイムも終わった頃合い。実質的な一年のスタートはこの辺り、という気がしますよね。
2023年スタートだ!という気分も抜けて、日常が始まって行くこんな時。程よく背中を押してくれるような曲と共に、軽快なスタートを切りたい。
音楽で背中を押す、と言えばこの人達。いや、この狼...あぁもうなんでも良いや!
MAN WITH A MISSIONの初期に分類される良曲From youth to death。さぁさぁ足取りも軽やかに、気負いもそこそこに、いつも通りの日々を過ごして行くぞー。
MAN WITH A MISSIONの放つ色々な楽曲をジャンル分けしていくと、「晴れた空の下で颯爽と進んでいくような曲」的なカテゴリーがあるような気がするんですよ。語彙力がないのは許せ。
うぉーやるぞー!とも違う。力を抜いて斜に構えて俯瞰しよう、というのとも違う。程よく力を込めて、やる気を持って、真面目に向き合って。よーし、いっちょやりますかぁ~みたいな。この曲もそんな雰囲気となっております。
シャレオツなバンドサウンドで幕開けと思いきや、ジャンケンのクリーンで爽やかな歌声が響きだす。英語歌詞の多い彼らの楽曲の中では日本語が多めの部類に入り、直接的にメッセージを叩き込んで来るのも良き特徴の一つ。
タイトルのyouthにもつながるように、楽曲全体を支配するのは爽やかな雰囲気。所々に激しいサウンドを織り込みつつも、前向きに、カッコ良く、聴き手としての我々の足を前へ前へと押し出してくれる。
イントロを含み、ちょっとした幕間でヘヴィな音色を差し込んで来ることで、楽曲としての旨味を増していくことも怠らない。アルバムの実質的なオープニングという立ち位置に相応しく、盛り上げる役割を持ったこの曲は、我々の生活も程よく盛り上げてくれるはず。
そして彼らの鉄板のやり口として。ジャンケンがクリーンな歌声でこちらの耳をぐっと惹き付けたところで、ここぞという所でタナパイが現れるという構図。とどめの一撃は彼が放つ。大事なことはタナパイ先生からお話しますよー、みたいな。
綴られる歌詞の中で、個人的に大事なところを切り抜くならば、ここかなぁ。
明日からは 変われるはずと 言い聞かせてはただ進む 相も変わらずに
相も変わらないのかーい、という点も含めて。ほぼ全人類に当てはまる「あるある」ではないだろうか。
多くの人が変わりたいと願い、決意して。それが出来ると必死に言い聞かせて。それでも出来るのはただ進むくらいだし、その日々は相変わらずで変わり映えのないもの。それでも良いんだよ、とか。その気持ちが大事なんだよ、とか。みんなだってそうなんだよ、とか。色々なコメントが思い浮かぶところだけれども。
歳取ると、もうコメントはこの一言よ。
今日も相も変わらずの一日を過ごせるって?お前それ最高の幸せやんけ!