マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

日本印度化計画_筋肉少女帯 俺にカレーを食わせろ!

本日のテーマは実にシンプル。敢えて言葉で飾ることは致しません。

カレーがね?食べたいんです。それもガチの。ご家庭のカレーも良いですよ、私はバーモントカレー派ですよ。けれどもね?やっぱり本場のインドカレーって、違うじゃないですか。スパイスバリバリ、辛さの方向性が違う、もうひーひー言いながら汗かいて食べる感じのあれ。

 

俺にカレーを食わせろ!俺はいつでも辛さにこだわるぜ!

 

はい、もうこの曲しかありえないですね。筋肉少女帯の日本印度化計画。ど田舎でインドカレーを食べるという無理ゲーに、私は挑まなければならない...


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筋肉少女帯とは...ダメだぁ、上手く説明できねぇ。ヴォーカルを務める大槻ケンヂその人は、音楽アーティストとしての側面以外の姿で知っている、という方も多い事でしょう。そしてバンドメンバーは、音楽技術はガッチガチのガチ勢です。事実として正しく伝えられるのはこれくらいかなぁ。言葉を増やすと変に語弊が増えてしまいそうで。やべぇすげぇ人達であることは間違いない。

 

私の筋肉少女帯との出会いは、幼き頃に目にした「俺は高木ブーだ」のフレーズ。変な人達...という偏見(いや、ある意味正しいんだけれども)を見事に植え付けられて、綺麗さっぱり音楽アーティストとしての認識もなく、日々を過ごしておりました。

そして年月を経て、色々な音楽を耳にし、多少はロックというものを理解し始めた頃にふとしたきっかけでライブ映像の形として再会。あ、この人達やべぇ(音楽として)という再認識が発生して今日に至ります。

 

 

筋肉少女帯をご存知の方ならば、当然お馴染みあろうこの曲。公式チャンネルのライブ映像を見ていただければおわかりになるでしょう。

そう、これはとても面白いコミックソングであるということを。そして、楽曲としてのポテンシャルもまたえぐい、ということを。歌詞や世界観が色々な意味で飛び抜けているのは、まぁ御覧の通り。背後に流れる音に耳を傾けてもらうと...

 

ねぇ?ガチだよねぇ?ガチムチマッチョなサウンドだよねぇ?

 

ギターソロ部分なんか、ぱっと見ても解りやすく。テクがえぐい。ここぞとばかりに華やかな外観にそぐわぬド派手なプレイを披露する彼らだけれども、そこ以外でも要所要所でえぐぃ音を連発していることに、お気づきでしょうか?

 

コールアンドレスポンスも出来るし、みんなで合唱も出来るし、歌のメロディと沿うようにギターも追従することで曲と音の印象は残りやすいし、そもそも歌詞のインパクトも強いし。

まるでふざけているように見える物全てに計算が仕込まれているという、一見しただけでは解り難い『楽曲構成の緻密さ』と、一見しただけで解る『あまりにぶっ飛んだ感性』に、一抹の恐怖すら覚えてしまう点も魅力の一つ。

 

 

カレーってさ。どう見るかは本当に人それぞれで、見る人を映す鏡だと思いませんか?安いレトルトのチープな食事、と連想する方もいるでしょう。中々食べられない本格カレーを連想して、崇高な物とイメージする方もいるでしょう。

一方で、事実としてカレーは美味しい。大抵は誰だって、口に入れれば万人にとって美味しいわけですよ。「みんな大好きカレーライスだ!わーい」みたいなシンプルさが表面だとすれば。裏面には、様々なスパイスの織りなす高次構造や、果てしない人類と食事とスパイスの歴史の中で紡がれて来た文明が刻まれている。

 

筋肉少女帯もまたこれに似ていて。ある人が見ればチープな音楽、ある人が見れば旨味溢れる音楽。とにもかくにも一度耳に入れてしまえば音として心地よく、その裏には緻密な音楽性が凝縮されている。そうした意味でも、この日本印度化計画は筋肉少女帯を表す楽曲としてふさわしい、そんな気がするんですよねぇ。

 

 

ど田舎でインドカレーを食べるという無理ゲーに挑む私。楽曲発表当時に比べれば、都会以外にもインドカレーの勢力はマシマシになっているけれども、まぁこんなど田舎では無理なんですよね。

そして、結論に至るわけですよ。都会でしかインドカレーを食べることが出来ない...こんな日本であるならば!

 

日本を印度に!しーてしまえ!

日本印度化計画

日本印度化計画

Victimized_Linkin park さぁ、みんなでマルテンサイト変態だ!

今日もまた、来てしまいましたよ。

7つの歴を越えし時に現れる悪魔。

7つの神々の中でも最も恐れられる存在。

週に1度、来ちまうあいつ。

そう、月曜日がやって来ましたよ、皆さん。

 

月曜日に必要な物は、パワー、勢い、そしてCoolさだ!力強く、テンションで乗り切ろうと駆けだしたその時に。

 

ちょっとCoolな空気を纏っていたら、なんか素敵やん?

 

いわずと知れたメタル巨神の一角、というかメタルというカテゴリーにも落ち着かないLinkin parkのVictimized。この楽曲自体はそれほどメジャーな楽曲ではないでしょうが、好きなんですよ。

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リンキンパークはもう、ご紹介も不要でしょう。世界で最も売れたバンドとも言われるくらい、そのセールスや世界での評価は圧倒的。色々なことがあって「今も尚バリバリ活動中!」ではないのだけれど...一時代を築いたことは間違いないでしょう。

音楽性としては、解りやすく表現してしまえばミクスチャーとかニューメタルといった表現になるけれども。突き抜けたバンドあるあるで、リンキンパークのジャンルはリンキンパークだな、といった感じです。もう、そうとしか言いようがない。

 

 

今回ご紹介する楽曲は2分もない短い曲。この一瞬とも言える時間に旨味をぎゅ~っと凝縮した作品となっております。

 

静かな電子音と爆裂するドラムではっと目を覚まさせられたかと思えば、「語り」のような歌声で一旦心を落ち着かせる猶予が与えられる。少しずつ気持ちを高めていったところで爆裂するサビ。

Victimized!Victimized!と繰り返しタイトルをシャウトすることでインパクトは抜群。この荒れ狂う音を摂取しておいて、アドレナリンが上昇しない人類等いないでしょう。首を振りたくなるでしょう。さぁさぁ、遠慮なくどうぞどうぞ。

 

そして再びクールダウン...しながらも、初回とは少し異なり、静かながらにボルテージを上げた助走を掛けながらのとどめのサビ。

サウナ後の水風呂のように。焼いた鉄を急冷するように。この曲の展開は我々の魂を真空焼き入れしてくれる。高濃度のメタルと寒暖差に当てられた我々の魂の結晶構造はマルテンサイト変態を引き起こし...いや、比喩がマニアック過ぎるのでやめましょう。

 

何にしても、この曲の力を借りれば2分足らずの時間の中で、我々はとてつもないパワーを得ることが出来るのですよ。

こういう曲は何と言ってもスタートダッシュに最適。じっくり聴くというシーンよりは、ここぞ!という時にビシッと聴いて走り出す。作業を始める時、会社等にいざ入って行く時、ここぞという勝負の直前。1分ちょっとの時間を捻出して、一発こいつを爆音でかましてから満を持しての入場。

 

ね?なんだか負ける気しないでしょ?

VICTIMIZED

VICTIMIZED

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Battle SQ シンプルに、このCD面白れぇぞ!って言いたくなった今日この頃

色々な音楽を聴いていて、これだ!と思ったものをご紹介していく流れの中で、今日は困った。いわゆるサントラのような感じで、SQのゲーム音楽を色々な人がアレンジしたものをパッケージしたアルバム、Battle SQを聴いてしまったんですよ。

ロック好き、メタル好き、ゲーム音楽好きの人には刺さりに刺さりまくることこの上ないこの音源。

これはやっぱり紹介したい!けれどいつもの感じでこの曲!という紹介もし難い。

 

もう知らねぇ!まとめて紹介したらぁ!

 

ってなわけで行きましょう。全14曲も収録されているので、順番に全曲についてちょっとずつ。少しでも「お?」と思った方は、是非お試ししてみていただきたい!マジおススメの名盤です。

 

Battle SQ : FINAL FANTASY 勝利

Battle SQ : FINAL FANTASY 勝利

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FFと言えばこれだね。サンプル部分を聴く限りではなんのこっちゃだけれども。ゴリゴリのテクノMIXされた鉄板曲で幕開け。戦闘勝利時のファンファーレがベースだけれども、終盤ではぐっと感極まるあのフレーズも出て来るし。もう初っ端から手加減なしですよ。

 

Battle SQ : LIVE A LIVE KNOCK YOU DOWN! 〜 最強-VICTORY ROAD-

Battle SQ : LIVE A LIVE KNOCK YOU DOWN! 〜 最強-VICTORY ROAD-

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お次はLIVE A LIVEですよ。最近HD-2Dでリメイクされましたねぇ。このアルバムに収録された曲は全曲そうなんだけれども、オープニングの掴みがとにかくえぐい!LIVE A LIVEは元々の楽曲が◎ですからねぇ。

 

Battle SQ : FINAL FANTASY IV バトル1 〜 最後の闘い

Battle SQ : FINAL FANTASY IV バトル1 〜 最後の闘い

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そして息つく間もなくFF4の戦闘曲メドレーへとなだれ込みます。タイトルの通り、ラスボス戦までしっかりと展開してくれる。途中の一部のサンプルで残念なんだけれど、FFの戦闘曲と言えばスタートのデデデデデデデデ デデデデデデデデ♬というベース音。こいつがゴリゴリのマジベース音で置き換えた時の破壊力はもう絶大。イントロだけでどんぶり飯よ。

 

Battle SQ : SaGa Frontier 2 Miβgestalt & Todesengel

Battle SQ : SaGa Frontier 2 Miβgestalt & Todesengel

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からのサガフロ2。一層テクノ感を増した楽曲でフックを効かせたこの曲を聴けば、鬼畜なエッグ戦を想い出しつつ、その向こうに浮かび上がるはギュスターヴと折れた剣の姿。あぁ、泣きそう。感動もあるけど、エッグ戦の鬼の難易度に泣きそうよ。

 

Battle SQ : 魔界塔士 Sa・Ga 怒闘

Battle SQ : 魔界塔士 Sa・Ga 怒闘

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そしてサガフロ2からのSa・Ga!当時のゲームボーイの良い意味でチープな音数、雰囲気を感じさせるイントローからの...ド派手なアレンジ展開。各所に電子音の煌めくようなSEが差し込まれ、美しさの中に打ち込まれた懐かしさと、ゲーム音楽だからこそのカッコ良さが相まって、もうこの辺りから触れまくられた琴線が悲鳴をあげて来るわけ。

 

Battle SQ : 聖剣伝説 3 nuclear fusion

Battle SQ : 聖剣伝説 3 nuclear fusion

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これこそイントロを聴いて欲しい。何度聴いてもマジで鳥肌が立つ。あの神曲のメロディ→高速ハットの刻み→キックのビート→盛り上がったところで全ての音が爆裂する!もうこんなのテンション爆上げ間違いなしですよ。何度も何度もイントロを聴きたい。何度も言うけれど、本当に全曲イントロが神!

 

実は私はこのゲームは未プレイなんですが、曲を聴くだけでも十二分に良さが伝わります。緩急を付けつつクライマックスへ向かうこの展開。一曲一曲全てが一作一作をまるごとパッケージしているかのよう。おい私の琴線!最後までもつのかい?もたないのかい?

 

LIVE A LIVEから2曲目のランクイン!いやランクインではないか。このアルバム全体の中でも少し趣きを変えた楽曲になっており、オリエンタル感たっぷりのこの曲。こちらを飽きさせること無く楽しませてくれます。

 

電子音ベースの音の中にドスンバシンと叩き込まれていくドラムサウンドがとにかく気持ち良い!可愛らしいチョコボが頑張って戦うような外観デザインのゲームなのだけれど、頭に浮かぶは迫力満点のマッチョコボ

 

Battle SQ : ルドラの秘宝 The Spirit Chaser(SURLENT)

Battle SQ : ルドラの秘宝 The Spirit Chaser(SURLENT)

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そして来ましたルドラの秘宝!創世記から世界の終末、宇宙へと続く正にRPGの王道のような神作。ゲーム音楽のMIX感が一層強いこの曲は、聴いて楽しい耳が楽しい!要所に差し込まれるフレーズが妙に癖になってくる。

 

Battle SQ : FINAL FANTASY TACTICS 橋上の戦い

Battle SQ : FINAL FANTASY TACTICS 橋上の戦い

  • AVTechNO!(アドバンステクノ)
  • サウンドトラック
  • ¥204
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出ましたFFタクティクス。これまたイントロで「タクティクスだー!」と一気に惹き付けていくスタイル。そして心地の良い音楽の中でタクティクスの物語へと想いを馳せてしまうというもの。ラムザ...お前は何を手に入れた?

 

Battle SQ : Romancing Sa・Ga 2 七英雄バトル

Battle SQ : Romancing Sa・Ga 2 七英雄バトル

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はいメタル勢の皆さんお待たせしました。ロマサガ2のお出ましだ!ロマサガシリーズの曲はメタルアレンジとの相性が抜群!色気たっぷりのメロディをギターサウンドで、叩きつけるスネアが否応なしに盛り上げて来る。ゲームの方はね、若かりし頃に詰みましてね、未クリアなんですわ...

 

Battle SQ : クロノ・トリガー 魔王決戦

Battle SQ : クロノ・トリガー 魔王決戦

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はぁ...だよねぇ、クロノトリガーがあったよねぇ。RPGのバトルを飾る曲の2台パターン、激しくカッコイイものの象徴が前曲とするならば、この曲は壮大でドラマティックなものの象徴。楽曲とメロディは当時から聴いていたし、良い曲ではあると知っていたんだけれども。ストリングスとオーケストラスタイルでアレンジするとこうも壮大になるのか!もう私の琴線のライフは0よ!

 

Battle SQ : FINAL FANTASY IX 独りじゃない

Battle SQ : FINAL FANTASY IX 独りじゃない

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あーあ、やっちゃったよ。ラストは何かと思えば...独りじゃないだって?もうダメだよこんなの、もう琴線がもたないって言ってるじゃないの!

FF9屈指の名シーンで流れる名曲「独りじゃない」。これを思い切ったアレンジにすることで、もうその破壊力は倍率ドン!更に倍!

まるで「メタルバンドのドラマティックバラードはガチ」の法則のように。ここまで琴線がボコボコにやられたあなたの涙腺は崩壊し、嗚咽を漏らしてしまっても恥ずかしくはないですよ?それくらいの威力です。

 

 

いやぁ長かった。それだけ楽しめるこのアルバム。本当におススメです!そして恐ろしいことに、少なくとも購入した当時はボーナスCDが付いてましてねぇ...そちらもボーナスの範疇を超えた素晴らしい内容となっておりますよ。

今は良き時代で、こんなレアな音源もポチれば一発だもんね。

Kill or get killed_Iron savior スキンヘッドのメタルは良質の法則

皆さん、スキンヘッドは好きですか?私は大好きです!

 

メタル界には様々な伝説のスキンヘッドが存在する。(もちろん活動時期にはよる)

Painをキラーしちゃうゴッド的なスキンヘッド。

日本の空港で乗客へのインタビューという形でさらっとテレビに映ったスキンヘッド。

ライブパフォーマンスで吐血アクションを披露出来る袈裟姿のスキンヘッド。

手製の鎧兜を見にまとい、時々スキンヘッドじゃなくなるとちょっと寂しくなるハゲ。

 

そして本日ご紹介するのはドイツのSF大好きバチクソ王道メタルを放ち続けるスキンヘッド、ピートシールク率いるIron saviorのKill or get killed。

普通に楽曲は前から聴いていたけれど、この機にオフィシャルのMVを見たらなんだかほっこりしてしまいました。

youtu.be

 

前回も申し上げましたし、今後も言い続けると思うのですが、今日もまた言わせていただきたい。

 

日本語的表記でバンド名がアイアンセイバー。カッコ良すぎだろ、スクエニの新作か?

 

これが本当に活動や音楽ともピッタリフィットしてまして。彼らはSFをモチーフにした世界観でヒーロー的な楽曲をやり続けるというスタイル。

映像からも見て取れる通り、プレイヤーの方々はもはや大ベテランの域であり、ピートシールクはあのハロウィンの前進バンドに参加していたというし、バンド発足当時はこのピートシールクとカイハンセンのプロジェクトだったしで、いわゆるガチ中のガチバンドです。

 

その音はもうお聴きの通り。ガッチガチのヘヴィメタルに、ヒーロー感バリバリのギターサウンドが重ねられた無敵の構成。メタルは色々、ギターサウンドも色々、なんだけれども。このアイアンセイバーのギターの音色は本当に「っぽい」。聴けば、あーこれはアイアンセイバーだな!と気が付く独自の薫りを纏っている。個人的にはメガデスとかもそうですよね?

楽曲のタイトルはKill or get killed。そう、『やるかやられるか』。歌詞の内容としても世界観バリバリで、アニメ化した少年漫画のオープニングテーマに採用まったなし!といったところ。

 

これはさぞかしハードなバンドだろうぜ!というところなのだけれど。先ほども述べたこのMVを見ての感想...

 

近所の楽器経験者のおっさん達がほのぼのとプレイし合うような癒し空間。

 

ちょっとおしゃれなスタジオで、なんだか楽しそうなわけ。ピートシールクはバンTにチェックのシャツなんていう、愛すべきおっさんとして120点満点のコーデ。ドラムこそ別撮りでしっかりとした姿を見せてくれているけれど。並んでプレイするギターとベースの姿...なんかいちゃついてねぇか?

しかし放たれる音はガチメタル。超絶テクのなせる技であるけれど、とても和やかに、楽しそうに、何かを極めた者達が集って楽しむ、それは神々の遊び。幕間のみんなが余っているシーンとかもうあれ何よ?町内会の集会所に集まった仲良しご近所さんのノリですよ。

なんてほのぼのしていたら襲い掛かる必殺のギターソロ。ヒーローが困難に立ち向かい、華麗に活躍していく姿を現すかのような荘厳さ。

 

もう世界観の高低差がエグ過ぎて耳キーンなるわ!

 

いやぁ...こんな歳の重ね方をしたいですねぇ(着地点そこ!?)

Kill Or Get Killed

Kill Or Get Killed

TRANS.A.M_Nothing's carved in stone 最高の夜の入り口...開いたばっかです!

これは私の世代、私の世代が若かったころの時代特有の現象なんだと思うのだけれど。HR/HMが好きになって間もない頃、世間ではThe・J-POP!と言わんばかりの音楽が流れ、自分が好んで選んで摂取出来る海外の音楽はどこまでもハードでイカしたロックを放つ。そして愚かな厨二思考に至るわけだ。日本のアーティストなんてつまらねぇ、洋楽こそ至高。

そして時代は流れ、大人になり、自分の目でちゃんと日本の音楽を見渡せるようになった頃、こう思う。

 

マジかよ...日本のバンドってやべぇ奴ばっかだな!

 

本当に数えきれないほどやべぇバンドは居るわけで、どのバンドに出会えるかは本当に縁。本日はNothing's carved in stoneのTRANS.A.M。いつものことだけど...飛ぶぞ?

youtu.be

 

Nothing's carved in stoneを初めて聴いたのは、ラジオとかそういう「出会いがしらの衝突事故」系だったと思う。流れて来る音に「マジか!?」となり、日本のバンドらしいと知る「嘘だろ!?」となり、こんなん即ポチですやん!というムーヴ。

始めにご紹介するのはどの曲かなーと悩みながら、公式でライブ映像を公開してくれているこの曲をチョイス。

 

さぁ、再生しましょう。

歪ませたベース連打のソロ音で幕開け。

叩きつけるスネアの連打が重なりながらお出迎え。

ひとさじの哀愁をまとうCoolなギターリフが帆走し。

激旨ヴォーカルのお出ましだ!

 

はい、もう最高。説明不要。とにかくただ一言、かっけぇ!

 

音が凄いのはそりゃ当然。ギターはELLEGARDEN。ベースはストレイテナー、ドラムは別バンドで共に活動して仲間と来れば。もう油の乗りまくった一流プレイヤー達ですよ。

あまり音楽にふれない、バンド=グループ活動的なイメージを持ちがちな方と話をすると、こういうスタイルって結構驚かれるようで。こっちのバンドで活動していて、別のバンドでもやってるよ、みたいな。珍しくもなんともない形なんですけどね。

ひとつのバンドでガッツリじっくり活動して深堀していく形も素晴らしいけれど。あちこちのバンドで活動する方って、総じて「それだけアウトプットしたいことに溢れている」わけで。エネルギッシュで引き出しも多く、音楽的なポテンシャルが高いイメージがありますよ。

 

そして個人的なこのバンドのスターはヴォーカルです。ギターヴォーカルというスタイル。このビジュアル。この声質。もう満点でしょ。抱かれたいわ。

この曲は英詞の歌になっていて、英語で歌うことも上手く、実に魅力的なんだけれども。この声質で日本語の歌詞を唄う時に見せる色気みたいなものもねぇ、たまらないんですよ。

 

 

そしてライブに於いて観客を煽る文句。色々ありますよねぇ。色々な言葉を聴いてきましたよ。

 

本日はぁ~お足元の悪いなかぁ~(白塗り袈裟坊主系)

今日は最高のステージをお見せしましょう!(紳士系)

忘れられない素敵な一日にしましょう!(淑女系)

やれるのかぁ?〇〇!(ライブ開催地名)やれるよなぁ?(煽り系)

かかってこいやー!(狼系)

 

そしてこのライブ映像のラストで頂けるお言葉は。

 

最高の夜の入り口...開いたばっかです!

 

あざーっす!じゃ、遠慮なく、失礼しまーす!

TRANS.A.M

TRANS.A.M

  • Nothing's Carved In Stone
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

チラシの裏_022 武道館ライブ:企業戦士が羽を休める場所

新年あけて今は1月。目下生きる目的であり、意味であり、数年ぶりのドキドキとワクワクを抱いているArch Enemyのライブが3月3日。暦の上では再来月、ということになる。けれども、2月は28日しかないよね?そう考えると、もはや3月3日は来月のイベントだと言っても良いだろう(暴論)。

どうしたってライブに想いを馳せてしまう。そしてこれまでのライブの記憶に想いを馳せてしまう。今日は、とある武道館ライブで目にした企業戦士の姿を想い出していた。

 

実際の出来事ではありますが、ほぼ全て私の勝手な妄想であることから、ある種のフィクションなのかもしれない...

 

 

 

あれは4月だったかな。

季節として華やかで良い季節だけれども。仕事や業務としては4月というのは中々にハードだ。多くの場合、期が変わり、環境が変わり、新しいあれやこれやがどんどんと始まって行く季節。それに対してウキウキする人も居るだろうけれど、まぁしんどい時期だというのが個人的な見解。

 

武道館は色々なアーティストのライブでお世話になっている。あーいうイベント会場全てに言えるけれど、客席はまぁ狭い。前後も左右もぴっちぴちで、隣の席の方とは正に「袖振り合う」関係。スタンディングの後方が好きな自分としては、座席指定の方が人と人との密着が強いまである。

肉体の距離は心の距離だ。当然付近の話声は自然と聴こえてくるし、動きやしぐさも目に入る。その姿が発するオーラも感じてしまうものだ。

 

歳の頃合いは、40~50歳と言ったところだろうか。貫禄のある着こなされたスーツ姿とその背中。せわしなくスマホを操作する姿は、ライブ前にワクワクしながらSNS等をチェックするそれとは明らかに異なっていた。その姿は、出先で業務のメールチェックに追われるそれであった(勝手に、解りますよ~と親近感が湧いたよね)。

そんな彼は開場後しばらくしてから、どちらかといえば開演直前に滑り込んで来た。金曜日のライブであったので、開演は19:00頃だったはずだ。この時間にスーツ姿で駆けつける。ここは武道館という東京のど真ん中だ。大都会でバリバリに働くビジネスマンが、仕事終わりに駆けつけたのであろう。

 

田舎の山の中を勤務地としている私から見れば、都内の中心地で働いている方々は、無条件でスーパーエリートだ(偏見)。仕事盛りの歳頃、忙しい4月にスケジュールを組み立て、颯爽とライブに参戦する、熟練のビジネスメーン。

 

いつしか私は、彼を心の中で敬意を持ってお疲れさまです!課長!と呼んでいた。

 

課長は私の斜め前に位置。その背中は...明らかに疲れていた。

アーティストの武道館ライブですよ?晴れの舞台中の晴れの舞台。集まるのは基本的にファンばかりだ。そこには幸せの空気が集い、自分も含めて楽しさポイントが高い状態の人ばかり。しかし彼の背中は、苦痛に悶えているように見えた。

ぐったりした背中と、せわしなくビジネスムーブで操作されるスマホ。大変なんだろうな、疲れてるんだろうな。歳頃からして、その疲れは自分の仕事のことだけではないんだろうな。

 

歳を重ねれば重ねるほど、背負う物は大きくなりがち。自分の仕事や収入だけではあるまい。会社だったり、部門だったり。同僚や部下だったり、色々な物が背中に乗っているだろう。

プライベートな部分でも、まぁ大変となるお歳頃。親がいらっしゃれば、色々と大変なイベントが待っている年齢だ。ご家族がいらっしゃれば、家族を支えるために己を犠牲にしなければならない年齢だ。自身以外の何かのために苦労を重ねることになる頃合い。あぁ...本当にお疲れ様です。

 

それでも、一人で武道館ライブに参戦するんだ。音楽が、このアーティストが本当に好きなんだろうな。このライブが生きがいだったんだろうな。今はぐったりとしているその背中も、およそMP1に見えるその姿も、ライブによって癒されるんだろうな。一緒に楽しみましょうね!そんな失礼極まりない、勝手な妄想を抱いてしまった。

 

 

そしてライブは幕をあける。

ライブ中、彼の体はほとんど動くことがなかった。私と同じスタイル。拳や手を上げたりもしない、大きくノったり飛び跳ねることもない。声出しもしない。全力の拍手は送るけれど、じっくりと音を楽しむスタイル。

セトリの中で本編エンディングとなるような曲の前、アーティストのMCが差し込まれた。トークは有ると言えば有るんだけれど、長々と話はしないタイプだったからこそ、印象に残るMCとなった。

 

それはとても優しく、染みわたる言葉だった。

目の前に居る、武道館ライブをやるような眩しいほどに「スターである」アーティストが、自身もまた毎日苦しみやしんどさを感じていること。それは我々と同じであること。

今日のこの場所、この瞬間に於いて、音楽を介して我々は一つだ。音楽は演者と聴衆が居て初めて成り立つもの。演者は最高の音楽を放つ。我々はそれを受け取り、賞賛を贈る。それぞれの苦悩はあっても、今この瞬間は最高の世界を共に創ろう!

 

そこから放たれる壮大で感動的な楽曲。これで泣かんやつおるんかいな!どこか神聖な雰囲気をまとう音に包まれ、私の中の毒素はみるみる内に浄化されていった。そして彼の背中もまた、むせび泣いていた。もちろん顔は見えないけれどね。私はその日、大都会で働く企業戦士と共に...いや違うな、

 

武道館に集った1万人近い仲間達と共に、同じ想いを抱いて涙したのだった。

 

最高のライブだった。最高の音だった。ライブを終えた人々はそれぞれの帰路に付く。それぞれの物語に帰って行く。私もまた、私の物語へと帰って行くのだけれど、この瞬間に1万近い物語が交差したのだと思うと、我々はどこか誇らしげでもあった。

彼もまた、忙しい日々に帰って行くのだろう。そして多くの物事を支えていくのだろう。その足取りと背中をふと見守っていたが、足取りに疲れは見えど、その背中は凛としたものであった。

顔を併せてもいない、声もかけあってはいない。SNSで繋がっても居ないけれど、またどこかのライブで、知らずと再会することもあるだろう。それもまたエモいよね?

Halo_Machinehead ヘヴィネスを...ヘヴィネスをおくれよぉ~

最近、何かが足りない気がする。なんだろう。季節柄に適した音楽も聴いてるし、発表されて行く新譜も聴いている。おせちは良いけどカレーもね!の鉄板もクリアしたばかりだ。

そんな思いに駆られ、ここ最近に書いてきた記事をふと見返して気が付きました。

 

ヘヴィネスが...ヘヴィネスが足りねぇんだ!

 

新年に向けた明るい希望も、日々を過ごすためのサポートパワーも、この先に向けた期待も、とりあえず満ち足りましたのでね。ここらで一発重いやつ、行っときましょう。

モダンヘヴィネスの化身、MachineheadのHalo。重く、激しく、カッコ良く。更にモダンに、なんて。そんなの最強ですやん。


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1992年にアメリカはカリフォルニア州で生まれたMachinehead。もうこの辺りの時期からは音楽ジャンルも千差万別になって来て。色々なカテゴリー分けやジャンル分け、あれやこれやも複雑になって来てしまうけれど。

まぁまぁシンプルに言ってしまえば、前述の通り。重く、激しく、カッコ良い。そしてグルーブメタルなんて言葉もあるように、グルーヴィで、クールで、シャレオツでモダンな雰囲気。ニュアンス難しいけれどね。

 

メタルは兎にも角にも、何をおいてもリフですよ。まずはメインリフを堪能していただきたい。重いよねぇ、カッコイイよねぇ、そしてどこかオシャンティー。あー近代に作られた音楽だよね!という味わい。

その歌声も、デスヴォイスではないんだけれども荒々しく、自然な歌い方とは一線を画すような印象を与えるように唄い出しておきながら、サビではクリーンヴォイスできっちりメリハリをつけて来る感じ。

しかもサビではギターサウンドも雰囲気を一転させて、重いザクザク感じから薫り高いメロディアスな展開を見せ付けて来る。からのドラマティックな展開が待ち受ける後半部へと突入していくわけだ。

 

イメージと裏腹に、込められた技巧と音の巧妙さがえぐいのよ。

 

よく解らない低い音でゴリゴリと演奏して、荒々しい歌声で歌い散らかしてるだけでしょう?メタルだか何だか知らないけれど、何か怖い人達よね~。なんていう空想上の世間一般からのイメージが浮かびがちだけれども。

他の様々な音楽がそうであるように。本当に緻密に考えられ、練りに練られ、試行錯誤の上で音が配置されていき、めちゃくちゃくそ真面目に音楽と向き合った結果生まれて来る音、なんだよねぇ。

 

タイトルのHaloとは、神聖なイメージ。神様や聖人、聖なる者に後光が差すような雰囲気だろうか。MVをご覧になってお分かりの通り、そこを裏返したような物語。メタルはロックであり、根底にあるのはナニモノカへの反抗、反骨。

自分の人間性と社会との違いを認識し、それなりに上手くやることに慣れていくしかないのだけれども。ちゃんと心の奥底では、なにくそ!この野郎!今に見てろよ!?みたいな。牙をむくような心も持ち続けていたいよね。

Halo

Halo

  • マシーン・ヘッド
  • メタル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes