マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

日本印度化計画_筋肉少女帯 俺にカレーを食わせろ!

本日のテーマは実にシンプル。敢えて言葉で飾ることは致しません。

カレーがね?食べたいんです。それもガチの。ご家庭のカレーも良いですよ、私はバーモントカレー派ですよ。けれどもね?やっぱり本場のインドカレーって、違うじゃないですか。スパイスバリバリ、辛さの方向性が違う、もうひーひー言いながら汗かいて食べる感じのあれ。

 

俺にカレーを食わせろ!俺はいつでも辛さにこだわるぜ!

 

はい、もうこの曲しかありえないですね。筋肉少女帯の日本印度化計画。ど田舎でインドカレーを食べるという無理ゲーに、私は挑まなければならない...


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筋肉少女帯とは...ダメだぁ、上手く説明できねぇ。ヴォーカルを務める大槻ケンヂその人は、音楽アーティストとしての側面以外の姿で知っている、という方も多い事でしょう。そしてバンドメンバーは、音楽技術はガッチガチのガチ勢です。事実として正しく伝えられるのはこれくらいかなぁ。言葉を増やすと変に語弊が増えてしまいそうで。やべぇすげぇ人達であることは間違いない。

 

私の筋肉少女帯との出会いは、幼き頃に目にした「俺は高木ブーだ」のフレーズ。変な人達...という偏見(いや、ある意味正しいんだけれども)を見事に植え付けられて、綺麗さっぱり音楽アーティストとしての認識もなく、日々を過ごしておりました。

そして年月を経て、色々な音楽を耳にし、多少はロックというものを理解し始めた頃にふとしたきっかけでライブ映像の形として再会。あ、この人達やべぇ(音楽として)という再認識が発生して今日に至ります。

 

 

筋肉少女帯をご存知の方ならば、当然お馴染みあろうこの曲。公式チャンネルのライブ映像を見ていただければおわかりになるでしょう。

そう、これはとても面白いコミックソングであるということを。そして、楽曲としてのポテンシャルもまたえぐい、ということを。歌詞や世界観が色々な意味で飛び抜けているのは、まぁ御覧の通り。背後に流れる音に耳を傾けてもらうと...

 

ねぇ?ガチだよねぇ?ガチムチマッチョなサウンドだよねぇ?

 

ギターソロ部分なんか、ぱっと見ても解りやすく。テクがえぐい。ここぞとばかりに華やかな外観にそぐわぬド派手なプレイを披露する彼らだけれども、そこ以外でも要所要所でえぐぃ音を連発していることに、お気づきでしょうか?

 

コールアンドレスポンスも出来るし、みんなで合唱も出来るし、歌のメロディと沿うようにギターも追従することで曲と音の印象は残りやすいし、そもそも歌詞のインパクトも強いし。

まるでふざけているように見える物全てに計算が仕込まれているという、一見しただけでは解り難い『楽曲構成の緻密さ』と、一見しただけで解る『あまりにぶっ飛んだ感性』に、一抹の恐怖すら覚えてしまう点も魅力の一つ。

 

 

カレーってさ。どう見るかは本当に人それぞれで、見る人を映す鏡だと思いませんか?安いレトルトのチープな食事、と連想する方もいるでしょう。中々食べられない本格カレーを連想して、崇高な物とイメージする方もいるでしょう。

一方で、事実としてカレーは美味しい。大抵は誰だって、口に入れれば万人にとって美味しいわけですよ。「みんな大好きカレーライスだ!わーい」みたいなシンプルさが表面だとすれば。裏面には、様々なスパイスの織りなす高次構造や、果てしない人類と食事とスパイスの歴史の中で紡がれて来た文明が刻まれている。

 

筋肉少女帯もまたこれに似ていて。ある人が見ればチープな音楽、ある人が見れば旨味溢れる音楽。とにもかくにも一度耳に入れてしまえば音として心地よく、その裏には緻密な音楽性が凝縮されている。そうした意味でも、この日本印度化計画は筋肉少女帯を表す楽曲としてふさわしい、そんな気がするんですよねぇ。

 

 

ど田舎でインドカレーを食べるという無理ゲーに挑む私。楽曲発表当時に比べれば、都会以外にもインドカレーの勢力はマシマシになっているけれども、まぁこんなど田舎では無理なんですよね。

そして、結論に至るわけですよ。都会でしかインドカレーを食べることが出来ない...こんな日本であるならば!

 

日本を印度に!しーてしまえ!

日本印度化計画

日本印度化計画