齢40を過ぎて。20年弱務めた職場を離れて。新しい職場、更に専門外というか、これまでの職歴を直接活かせない仕事について、もうすぐ三か月。そう、試用期間を終えようとしています。
これまでのことを考えれば。仕事をして来た過去を振り返れば。三か月なんてほんの一瞬。三か月で何が解る。三か月で何が変わる。まぁそんな一瞬ではあるけれど。随分と長く感じた三か月。
始めは、正直面食らった部分もある。これはまたパンチのある職場だぞ、と。
でも、よくよく見てみれば、同じ人間だもの。そう構えることはない感じ。
収入は激減。立場も変われば、会社規模も違うし。
その分だけ責任やしんどさも激減。のはず。今この両肩に背負う物はほぼ無い。
とりあえずこの職場でも、自分に出来ることはありそうだ。
とりあえずこの職場でも、生きて行くことは出来そうだ。
もしかしたらこの職場で、大きく役に立てるかも知れない。
もしかしたらこの職場で、大きな責任を負うようなこともあり得るかもしれない。
そう在りたくはない。から前職を離れたのだけれど。
誰かの役にも立ちたい。から今の仕事に就いてみたわけで。
ほどほどでやりたいのに。大きな責任とストレスはもう負いたくないのに。
あまり役に立てないことが、ストレスにもなりそうな勢い。
誰かを助けられないことが、ストレスにもなりそうな勢い。
何を支払って。何を得て行くのか。
何を提供して。何を受け取って行くのか。
全力投球するのか、しないのか?
本当のその二択しかないんだろうか?
良い塩梅のやり方が、あるんじゃないだろうか?
自分自身も守りながら、ほどほどに誰かの役にも立って。
ほどほどに、ほどほどに。
でも、そうやってなんとなーく生きて。その日々に何の価値があるんだろうか?
いや、まぁ。そういう問題じゃないんだよ。という事はいい加減解って来たけれど。
一切の迷いを捨てられるほど、まだまだ大人にはなり切れないようで。
多分もうすぐ、そんな事を考えている暇がないくらいには、適度に忙しくなる。
適度に頑張って。休日に体を癒して。たまには楽しい思い出も作って。
あぁ、そうだな。ライブに、ライブに行こう。
またライブに行って、何もかも真っ白に燃え尽きるような快感を味わおう。
退職する前のあの日。ライブを体感して「まだ生きられる!」と思ったように。
またライブに行って、「まだ生きられるんだ!」と再確認して行こう。
試用期間が終われば『有給』というものが生まれるのである。
あの頃のように、ツアースケジュールと睨めっこしようよ。
さぁ...誰だ?次に射程範囲内の地でライブを開催してくれるバンドは誰なんだい?
なんだ。思ったより前向きで楽しい結論に至れたじゃあないか。よし、寝よ寝よ。