圧倒的なもの。
どこまでも広がる大海原。
飛行機に乗って上から見下ろす雲海。
東海道新幹線の車窓から突然姿を現す富士山。
青いとか、広いとか。何がどうとかって問題じゃない。とにかくすげぇ。
ロックという「何だかすげぇもの」に包まれたくなったらこの曲を聴こう。
Blankey Jet Cityのガソリンの揺れ方。みんなでロックにぶん殴られるよう。
お客様の中に、ロックが大好きでたまらないけれどBlankey Jet Cityをご存知ない方はいらっしゃいますか?
該当する方は、ツチノコくらいレアないんじゃないかと思うけれど。もしもそんな方がいらっしゃったら...
①ちゃんとした音源を入手しよう。ダウンロードなら200円ちょっとだ。
②ちゃんとした音響を用意しよう。スマホで気軽に聴いちゃダメだぞ?
③しっかりとした爆音で、この曲を聴こう。
はい、今日はお帰りいただいて結構です。中毒症状にはお気をつけください。
カリスマ性?
芸術性?
独自性?
上手く表現が出来ない自分がもどかしいけれど。自分が見えてない死角から強烈なフックでKOされるかのような感覚。
クリーントーンのギターで静かに始まる導入部。これから始まる本編への呼び水にはなるのだけれど、この部分はこの部分でちゃんと美味しい。楽曲の一部なんだから当然なんだけれども。
そして「The Rock」と札が付いているかのような歪んだサウンドが顔面に突き刺さる。
一瞬のブレイクの後に2撃目がボディに炸裂。
またブレイクか?と思わせたところにタムとスネアのワンツー。
更にサウンドのラッシュが続くが、もうこの頃には意識も遠のいていき...
この時点でT.K.O。お疲れ様でした。
なにが凄いって?
超絶ギターテクによる高速ギターソロ...ってわけでもない。
チョッパーゴリゴリの化け物ベースラインが炸裂...するわけでもない。
千手観音のような怒涛の手数のドラミング...でもないし。
老若男女を魅了する奇跡の歌声...でもない。
何がどうとかって問題じゃない。とにかくすげぇんだ。
敢えて言うなら、
これがRockってぇもんだよな?兄弟?
多分、ロックにはまれない人、ロックがそれほど好きではない人、「刺さらない人」にはなんのこっちゃだろうと思う。
もしくは、雑な聴き方をしたり、イマイチな音環境で聴いても解らない。もう、解る人に分かれば良いです。
完全な妄想タイムだけれど。
ロックが好きでたまらなくて。
ある日、音楽好きな先輩から、Live行けなくなっちまってよー、なんて言われて。
チケットもらって週末のライブハウスにふらっと出かけて。
Blankey Jet City?知らないなー。ま、暇つぶしにちょうどいいや。
へー、結構客入るんだなー、なんて偉そうに油断して。
そこで1発目に爆音のこの曲をくらう。
そんな世界線があったとしたら。
その後ロックスターに成りあがって世界を救うアカデミー賞受賞映画みたいな人生を歩んでもおかしくない。
え?何言ってるか意味解らないって?
何がどうとかって問題じゃない。とにかくすげぇんだ。