先日。なんのことはないきっかけで、ファントムエクスカリバーの超名曲『メタルは裏切らない』がYouTubeから流れて来ました。
体中を電撃が走るような感覚。
爆音と共に、自分の心を貫くようなひと言が響き渡ります。
メタルが一回でも裏切ったことはあるか?
裏切っているのはいつも自分の方じゃないのか!?
あぁ...耳が痛ぇよぉ...メタルの神様...助けてくれよぉ...
最近、メタルを十分に楽しめていない自分が居ます。
以前も書きましたが、積極的に音楽を聴く機会を失っていることがひとつ。更にはどうもメタルを聴けるような心持ではない...とでも言いますか。
色々なことがあって、上手くいかない事もあって、失敗もしたりして。先の事が不安になったり、ナーバスになり気味な今日この頃。
こんな時は、そっと静かな音楽だったり、解りやすく、優しく励ましてくれるような音楽に気持ちが向かい気味なのです。
それ自体は良いと思うんです。色んな音楽がありますしね。
でも、推しバンド達の活躍にちょっと目をそむけてしまうような。メタルを少し敬遠してしまうような感触を自覚しているのですよ。
私にとって、メタルは生きるための力でした。困難に立ち向かう中で、共に戦ってくれる音楽。爆音と共に絶大な力を与えてくれる存在。
それは私の中で、どんな状況であっても闘い続ける自分を想起させる物でもあります。
決して幸せだけではありませんでした。クソみたいな日々もたくさんありました。その中で這いつくばってでも進んでいた自分を連想させる『メタル』が、少しだけ今の自分にとって辛い存在になりつつあります。
理由は簡単。ここ最近の自分が「闘っている」とは思えないから。
落ちる時もある。休むべき時もある。闘えば良いと言うものではありません。けれど、メタルを聴くことで「今の自分は逃げているだけではないのか」なんて感じてしまっているのでしょう。
例えそうであっても。今の自分が逃げ腰のダメダメ人間だとしても。何にしたって生きている者にとって、メタルが寄り添ってくれないわけがないのです。
それを解っていながらも、メタルを遠ざけてしまっている自分。『裏切っているのは自分の方じゃないのか?』という言葉が突き刺さります。
それは『お前、本当は闘えるんじゃないのか?』という自問自答にもつながっていて。
自分がどう生きて行くか、自分で決めなければならない。当然のことではありますが、中々どうして...苦悶の日々は続きそうです。
無理矢理にでもメタルを聴こう!というわけではありませんが、もう少しメタルを摂取してみようかな、と思うのでした。
嫌な事を忘れてさせてくれたり、思いもよらない力をくれたり。メタルの効能は数知れず、数十年の付き合いですからね。熟知しておりますよ。
こんなん、ナンボあっても困りませんからね?