大空を支配する巨大なドラゴンと戦うような曲。
荘厳な雪山の果てを見るかなのような曲もあるし、
真紅のマグマを連想させるようなアツい曲だったある。
ということはもちろん。
砂漠の王が眠る古代文明を思わせるような雰囲気を持つ音楽。
あるんです。
妖艶過ぎる甘い歌声ロイ・カーン擁するKamelotのKarma。
この世界観、他では味わえない。
自分にとって、Kamelotと言えばロイ・カーン!
こんなにも色っぽい歌声を持つ男性ヴォーカルはそう居ない、と思っている。静かな曲から激しい曲まで、圧倒的な歌唱力を見せ付けてくれる。
ヴォーカルが魅力的なメタルバンドは多いけれど、そんな中でもKamelotは群を抜いている。
このKarmaとは別のアルバムになるけれど、The Fourth Legacyの日本盤ボーナストラックにCan you rememberというLive音源曲がありまして。この曲の歌がとにかく色っぽくて色っぽくて。
ロイ・カーンの歌声はもはやエロス。もちろん良い意味です。
健康上の理由で脱退してしまったことは本当に残念。
Kameloはもちろん現在も活動していて、現在のヴォーカルはトミー・カレヴィックという方が担当している。
さて、このKarmaは同タイトルのアルバムトラックでもある。
もうイントロからして、砂漠の古代王国が目の前に浮かび上がってくる。本当に音楽から連想される視覚的な光景っていうのは、脳科学的にどんな仕組みになっているんだろうか。
そんな独特の雰囲気を漂わせながらも、楽曲の中心はあくまでもギターサウンド。ザクザクと刻みながらもやはり歌声のパンチが強い。
ヴォーカルの音ばかり強調されるというよりも、ヴォーカルが力強くメタルサウンドを牽引する形。圧巻です。
中間部では一旦静まり返り、ロイカーンの甘い歌声がこれでもかとばかりに耳に襲い掛かる。
静かで甘い語り口から、少しずつ力強い歌声へと変化し、そしてギターソロへ繋げていく熱すぎる展開。
歌詞の内容も相まって、
頭の中は完全にハムナプトラ。
今回、数ある曲の中からどれを選ぼうか迷いましたが、このアルバムKarmaは正に捨て曲無し!
オープニングでぐっと掴んでくるForever、終始「泣きのカーン」状態のDon't you cry、これぞKamelotの真骨頂、組曲状のElizabeth...
いまだ未体験の方は、是非アルバムKarmaをまるごとご堪能いただきたい。