2022年も残り2週間となりました。2週間ですよ2週間!もうあとちょっと。
明日は当然にやって来るもの。人生はどこまでも続いて行くもの。そう思えていた頃は、月日が流れていくことにさしたる気持ちも持たなかったけれども。それが決して容易なことではないと腹落ちしている今となっては、少し感触も変わるというもの。
生き残ることが出来た。明日を迎えることが出来そうだ。という気持ち。
2022年というものを生きられたこと、2023年を迎えることが出来そうなこと。それは喜ぶべきことであり、評価出来る事実ではないだろうか。
こんな時期に、自分に必要な音楽はなんだろうか?年末に向けて楽しく走り抜けるためのハイテンションソング?
いや、しっかりと大地を踏みしめる力をくれるような、激重メタルだ!
フランスのメタルバンドGojiraのAmzonia。タイトルからも感じるように、どこか原始的な、人類の根幹的な「生きる力強さ」を与えてくれる楽曲です。
季節の行事とかイベントとかっていうものは、本来そういう意味合いなんだろうね。
過ごして来た過去、手に入れた現在、これからも続いてくれそうな明日。生きて来たこと、生きていられることを喜び、仲間と共に称え、神様や世界に感謝する。
現代になって与えられた色々な意味合い、恋人だ、家族だ、食べるものだなんだというものは一旦置いといて。この「暦」を「生きている」ということを、シンプルに「ええやん」と思うだけで良いんだろう。
そんなことも思い起こさせてくれるこの楽曲。MVからも感じられるように、原始的な文化と共に生きていた頃の人類を想起させる。文化を持ちながらも、「生きるために生きる」という、当たり前ではあるけれど根源的な生き方をしている姿。
まぁ、楽曲としてはそれだけではない、色々なメッセージや意味が込められているとして。力強く生きるという姿勢というか、心持というか、そんなエネルギーをふつふつと感じさせる。
ヘヴィメタルとしてもご覧の通り、お聴きの通り。ぶっといメインリフの旨味が強く、ついつい体を揺らし、首を振りたくなってしまう力がある。
ほぼ全編を通してこのメインリフが支配するような構成となっていて、めくるめく楽曲展開というよりも、終始メインリフの旨味を力強く届けてくれるスタイル。
現代文明の派手さや華やかさというよりも、原始的な「生きる」という姿勢を感じさせるメッセージを上手く演出している。
世界が華やかさをまとう季節だからこそ、しっかりと地道に大地に立つ。
こういう時期は諸刃の剣で、世間に吹く舞い上がるような幸せの風に乗ることが出来ない者は、その風が逆に冷たい北風になってしまう。みんなは良いな、それに比べて自分は、なんて思ってしまいがち。
そんな時こそ、生きていることに胸を張り、しっかりと自らの足で立ち、幸せな風に乗る人々に口笛と拍手を送るような、そんな小粋な中年を目指したい。
いや、まぁ、そうは言っても現実は厳しいもんですよ。
ちくしょーあのカップル幸せそうだなおい!と思いながら日々を生きてます。生きてるんだからそれでも良し!