最近、ひたすらモンハンやってましてね。初めて手にするチャージアックスで巨大なモンスターたちとキャッキャウフフする日々。もちろん楽しいんだけれども、ふと「良い感じなリアル感」なんだなぁ、と気が付きました。
我々の世代と言えば、ドラゴンクエスト!ファイナルファンタジー!剣と鎧に身を包み、バシバシ魔法を打ち込んでドラゴンと戦っていく世界観。ここのところ、そんなある種「ベタなファンタジー」を、最近摂取していないなぁ...と思いましてね。
自分としたことが、もう200を超える記事を書いていたのにRhapsodyの曲をほとんど紹介していないではないか!RhapsodyのUnholy warcry。ファンタジー好きな人ならば、イントロでニヤニヤしちゃうの確定です。
まずはスタートから1分間。聴いてみてくださいよ。
ね?ジャケ絵の世界そのまんま、バチクソファンタジーでしょう?
まだ雪の残る山際を遥か遠くに眺める青々とした地で。
そびえ立つ、石作りの荘厳な王城。
大空には、そんな城を覆い尽くさん程の強大なドラゴンが羽ばたく。
そんな世界観が違和感なく脳裏に描かれる、ファンタジー味と壮大さを圧力鍋で一昼夜煮込んだかのような濃厚さ溢れるイントロですよ。
しかしそこはヘヴィメタル。オーケストラとコーラスの中心で主導権を握るのはバンドサウンド。ザクザクのギターとツーバスドコドコが合流し、様式美溢れるスーパーサウンドの幕開けとなるわけです。
そしてこれまたヴォーカルの歌声がぴったりフィットするんですわ。歌声というのも千差万別様々だけれども。この伸びやか且つ爽やか、声量豊かな歌声は、まるでオーケストラとヘヴィメタルの中間点に立つかのよう。正に「こういう唄を歌うためにある声」といった感じ。
この曲は全編約6分間の作品。折り返し地点の3分頃にはドラマティックな展開を経て、超高速ギターソロパートが始まります。このギターサウンドもまたファンタジー味がしっかりと濃縮されております。
音質自体もファンタジーな雰囲気を壊さない歪ませ方。ここでザクザクゴリゴリさせ過ぎても雰囲気に合いませんものね。そしてメロディラインも、どこかクラシック音楽で多用されそうな音がチョイスされております。
そして最後にはまた全員が合流しての大合唱で幕を下ろして行きます。これがアルバムの実質的なオープニングとなる二曲目に配置されておりましてね。
そう、この曲の立ち位置は『クライマックス』ではなく『オープニング』なのです。
一体これからどんなとんでもない世界が、物語が描かれて行くのか。こんなオープニングを聴かされてしまったら、ワクワクが止まりませんよね。このアルバム、この物語のクライマックスにあたる楽曲もまた、とんでもなく良いんですよぉ。また次の機会に是非。