マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

あぁ、もうそんな季節ですか...

何となくテレビを見ていると、いわゆる「戦時の日本」をモチーフにしたらしき番宣が流れる。そうして感じる、あぁ、そんな季節かぁ...

 

とかく「日本の8月≒戦争に関わるあれこれの季節」という認識が未だに抜けない。私が幼い頃に色濃かった教育の賜物ではないかなと、ふと思います。

戦争は怖い、恐ろしい、二度と繰り返してはいけない。そんな声を掲げながら、様々なショッキングな物を見せられてきた気がします。

近年ではショッキングな内容を押し出した物は少ない気がしていて、当時の暮らしの有り様であるとか、当時の人々が何をどう感じて生きていたかとか、そういった物が多い気もします。良きことですね。

 

当時、特に原爆をテーマにした物語というのは、「幼き頃の自分にとっては」とんでもなく破壊力の大きい物でした。もはやトラウマ...というのもそのはず、あれだけの惨状ですから、トラウマどころの話ではないですよね。

色々なタッチで戦争の様々な側面を描いた物がありました。具体的に挙げるのは避けますが、偶然目にしたもの、教育として目にしたもの、幾つかのタイトルは本当に、心にザックリぐっさりと突き刺さっています。

 

夏のこの季節っていうだけで、何となく戦争の薫りを感じて凹む。

 

これって珍しい現象なんでしょうかね?私の場合はそういうところがあって、それもあってこの季節が苦手、まであります。

 

しかし、大人になってから気になるのは、「なんでそんなことになっちゃったの?」というごく当たり前の疑問。少なくとも義務教育の中ではその辺りを学ぶ機会はありませんでしたね。まぁ、その辺は色々難しいですもんねぇ。

 

そもそも、あの頃の世界はどういう物であったか?

どのようにして日本は戦争に身を投じて行ったのか?

原爆って、どんな経緯で落とされたの?既に負け確だったのに。

「落とした側」はどうだったんだろう?何を考えて、どんな議論があったんだろう?

 

そんなあれこれについて、様々な記録を見て行くと、中々に複雑な思いに駆られて行きます。何が本当か?は解らないし、自分が全て正しく理解出来るわけでもないとして。実に生々しく、ありがちというか、人と社会の群像劇として納得が行ってしまうような内容と言いますか。

昭和の末期頃に生まれた私は、「不完全だとしてもそれなりに出来上がった社会正義」が前提にあると妄信していた気がします。良心のある一般的な人間達の世界はちゃんとしていて、「悪」とはそこから外れたアウトローだよ、という平和な妄想。

善があって悪があり、正しいことがあって間違いがある。時に悪があり、時に間違いが起こるだけで、善と正しいこと自体は揺るがない。そんな世界なら、どれだけ解り易かったでしょう。

 

ここ10年くらいの近代でも、時に大国が個人主義に走ったり、時に大国が戦争を始めたり、極東の国はぽんぽんミサイルを打ち上げていたりしますもんね。普段見ないふりをしていたり、見ている暇もない生活をしているけれど、普通に怖い。

 

かつては戦争の悲惨さに怯え、今日では人間社会という物の怪に怯える8月。

 

他にも個人的な要素が幾つかあるとは思うんですけどね。

仄暗い青春を送った者にとって、「夏休み」というモノは恐ろしい限りだし。

単純に幼少期に目にした「夏の怪談やホラー番組」への怖い記憶もある気もします。

とにかく、なんだかんだで、8月っていうのはどうも...ねぇ。精神的に苦手ですよ。

 

あ、ちなみに陰キャにとっては桜とか春も苦手でしてねぇ。

そう考えると、秋~冬にかけての季節は...好きだなぁ!

ということは、もう少し待てば、私のターンがようやく来るというのか!

今は我慢の時。ということでひとつ。

 

 

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