台風、来ておりますね。大きな被害がなく、困る人も居ないことを願っております。
こちとら台風のせいでえらい目にあってんだぞこの野郎！というお方もおられるでしょう。先に謝っておきます、不快な思いをさせてしまったら申し訳ないです。
この夏休み真っ只中に、お盆休みのど真ん中に台風だなんて！百害あって一利なし、でしょう。ホントはね。ただ、今のこの私、ド陰キャ且つしょうもない状況にある私にとっては、ちょっと助かったりもするのです。
まず、お盆がね、キツイ。近しい人間を亡くした者にとっては、どうしたって色んな想いを馳せてしまうこのタイミングなのですが、田舎ではとくに「家・親戚・親族」との関わりという物も切り離せません。
まぁ色々理由があって、自分の両親とは関わりを持ちたくない。
故人の親族ともマリアナ海溝ほど深い溝がある反面、無縁ともなれない事情がある。
本心では、関わり合いたくない。何にもない、いつも通りの日々を過ごしたい。お盆という物をテーブルに挙げたくない。そんな時にこのパワーワードが輝くのです。
いやぁ...台風来ますからねぇ。
これ、最強。
台風来るもん。みんな大変だもん。安全に配慮しなきゃいけないもん。
各自、家で大人しくしていましょうよ、ね？だから、私はどこにも行かないし、顔も出さないし、お招きもしないのですよ。うんうん、そういうことなんです。
そしてね、天下の夏休みですよ。数少ない知人達は、日頃の仕事の疲れから解放されるボーナスタイム。世の中も明らかなハッピータイム。何かと、多幸感に包まれがちなこのシーズン。
それに比べて自分は...と落ちて行くのは大得意なのが陰キャというもの。普通に暮らしているだけの人達を勝手に眩しがり、勝手に自らを貶めて行く生産性皆無のこの性質。
こんな時にもこのパワーワードが輝くのです。
いやぁ...台風来ますからねぇ。
台風来るからさぁ。どこにも行けないよねぇ。何にも出来ないよねぇ。大人しく過ごして居るしかないよねぇ。そんな自分も...至って普通だよねぇ！というねじ曲がった精神的なムーブをかますわけです。
それでいて、上手いこと台風を交わしてタイミングが合いそうな知人とは逢って元気をもらおうというしたたかなスタイル。我ながらせこい生き方ですわ。
なので、危険の無い範囲で、ある程度雨が降ってくれていると方々に言い訳が立つから気が休まる、という不思議な心持の現在。空がちょっと荒れては穏やかになったりもする空を見上げて、妙なソワソワ感を感じております。
以前はこんな自分が許せませんでした。ちいせぇなぁ、小物だなぁ、とね。でも今は、相変わらずちいせぇなぁwと軽く草を生やすくらいの余裕は出て来た気もします。
ポンコツな自分を許容する。
さーせん、自分こんな小物なんスよ。
と諦めてしまっても、
でも、得意で頑張れるとこは頑張るんで、よろしく！
と一言だけでも付け加えることが出来れば。意外と世界は明るくなるんじゃないかな？なんて41年目の夏に想うのでした。
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