時期が時期なのでね。昨日、お墓参りに行って来ました。
近所ということもあって、特別なタイミングでなくともふらっとお墓参りに行く私。混雑するこういうタイミングの方が、墓地が混んでいたり周りにひとがいたりするんで、そそくさと足早に去ってしまいます。また後で、静かな時に来るよってね。
大切な家族を失い、自分が行きつく先としての用途も含めた墓地を用意して早一年。
そんなお墓の存在は、今までは比較的自分にとって「癒し」の方向に働いてくれておりました。
手を合わせて、心穏やかになると言うか。
自分もいずれはそこへ向かうだけの話、として肩の力が抜けると言うか。
三回忌も過ぎ、新しい日常へと足を踏み出そうとしているこの時になって。いや、この時だからこそ?苦痛や悲しみが、嵐のようにぶり返してしまいました。これはちょっと予想外の展開でした。
またこれからも頑張ってみるよ。と挨拶がてら、そっと心を整える場になるか?なんて予想していたのに。当然のこと、当たり前のことではあるのだけれど、お墓を前にして、
失った物の大きさを。
二度と戻らない日々のあり得ないほどの輝きを。
どうしたって考えてしまう「if」の物語を。
今、自分がひとりぼっちではなかったら?という悲しい妄想を。
実際はほんの1~2分足らずの時間だったのでしょう。そんな「瞬く間」に私の心は一気に急降下。その場で吐きそうなくらいに、眩暈を伴うほどの苦しみにうなだれる結果になってしまいました。
あの時は辛かったな...という振り返り的な悲しみは、今まで何万回も反芻したけれど、もっともっと純度の高い、シンプルな苦しみに襲われたのは本当に久しぶり。
失ったあの日の強烈な喪失感のような、気が狂いそうなほどの痛みを身にひそめ、穏やかな墓地から逃げるように帰って来てしまいました。
久しぶりに顔を出す本音。今すぐそこに入りたい。そして共に眠りたい。
一日が経過し、ようやく俯瞰して振り返ることが出来ていますが...自分の内に潜んでいた禍々しい想いに恐怖しつつ、まった無しで始まろうとしている一週間。
はは...こりゃ参ったね。
美味しいと思えるものを必死に食べて。
限られた知人と必死に触れ合って。
マイブームの瞑想でもって困難から目を逸らして。
そうまでして、この先を考える必要、あるんかなぁ...
ふとベランダに出れば、秋の薫りを伴った夜風は気持ち良くて、優しくて。
そんなに優しくせんでおくれよぉ~。ツンしかないように見える厳しい世界が、時折見せてくるデレ要素に戸惑いながら。
ひとまず今日は、生きてみる。
出来る範囲でこれを繰り返して行く。
それだけのこと...なんだろうなぁ。