新しい職場へ移り、試用期間も終わった今日この頃。
4月から新しい期を迎えて、「あ~、仕事ってこんな感じだったなー」なんて。結局この世界に帰って来たのか、また繰り返すのか、とちょっと辟易気味です。
そんなこんなで、一週間働けば疲れますよね。本当にお疲れ様です。
土日が休みではないお仕事の方々も、本当にお疲れ様です。
週の前半はパワーメタルの力でスタートダッシュをキメつつ、週の終わりは一週間の頑張りを労うようなやさしいバラードでシメる。これに限りますよね。
しかも、それがメタルのバラードならば尚のこと。熱い風呂に浸かるが如し。
結成40年を迎えて、なんと先日は来日ライブもぶちかました(行きたかった...)、ドイツから来たりしメタルの重鎮『RAGE』が贈るご褒美バラード『Dying To Live』を聴きながら、一週間を締めくくって参りましょう。
メタルのバラードは至高。これはもう皆さんがご周知の通りである揺るぎない宇宙の法則であります。
こんなものを乱せるのは、あのネオエクスデスくらいのもんですよ。
ダミーのターゲットにご注意ですよ。
ジョブ強化し過ぎて、結局毎回なんか適当な倒し方をしちゃいますよ。
...さておき。
イントロから響き渡るアコギの音、良いですよねぇ。何度も申し上げているかと思いますが、アコギの音色は弦を抑える側の指の音も込みでの物。今の時代、DTMとかであの音まで再現できるんでしょうかね?ふと気になりました。
そんなアコギとピアノ、ストリングスとの相性は当然抜群。そこへ重ねるピーヴィならではの力強い歌声。これまで数十年に渡るRAGEの活動の中で、何度このやり口に叩きのめされて来たことか。
ざっと聴くだけで英詞の意味を理解出来るような脳みそはありませんが、それでもバチバチに感じる雰囲気、スケール感。
そこへ歪んだギターサウンドが合流し、クラシカルな空気感とメタル味が融合。美しくありつつどこまでも力強いバラード、という珠玉のジャンルがここにあります。
イントロだけしっとり始まりますよー、あとはただのメタルですよーとか。
メタル成分だけで良くね?ストリングスとか居るだけ参戦じゃね?とか。
これもうバンドサウンド無い方が綺麗だよね、とか。
もうオーケストラ味が強過ぎて聴いててつまらないよ、とか。
そういう残念なバランスに陥る心配なんて一切ご無用。
バラードも、音の哀愁も、オーケストラすらも、巧みに織り交ぜて来た超熟練技巧派な彼らですから。そこはもう、しっかりバッチリ「ちょうどえぇ!」塩梅で仕上げて来てくれています。
そしてなんと!絶妙な幕間に挟み込まれるピーヴィとは違う歌声!
これはRAGEの長い歴史の中でも中々に珍しい犯行ではないでしょうか。
そうでもないのか?MVで目立つから気が付いただけで、ちょこちょこヴォーカル参戦していたのだとしたらお恥ずかしい...けれど、少なくともこの曲では非常に良いスパイスになっていることは間違いないですよ。
激しさだけでもなく。優しさだけでもなく。強めのマッサージのようなこういう音楽は、頑張って疲れた直後の体を癒すのにぴったりですね。
Dying To Live。
綴られる歌詞もまた、RAGEお得意の世界観。私の日常の生活に重ねるなんておこがましいテーマではあるのだけれども。
LiveのためにDieなのか。
DieのためにLiveなのか。
どちらが正しいのか?
どちらかは悲しく辛いことなのか?
DieもLiveも両方とも、そもそもが辛いことなのか。
Dieは嫌だしLiveしたい。それは本心なんだけど、終わりが来たら来たで「あぁ、これでもう頑張らなくて良いんだな」ってほっとしそうな自分も居て。
「四苦」は「生老病死」とされているように、「生」もまた「苦」であるなんて、もう擦られ続けた概念なんだろうな。
それだけ言われてきたんだから、みんながもう散々思い知って来たことなんだろうね。生きるも地獄死ぬるも地獄定期乙w...いやこのノリは嫌だなぁ。
でもそれはそれで...救いが有るような?逆に一抹の救いも無いような。
なんて書いている内に、春の朝日がまた昇って来たようで...