マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

普通の日々_エレファントカシマシ ただそれを受け入れ、生きていくということ

お盆休みが終わりましたね。

 

学生さん達は夏休みの終わり、というある意味で山場を迎えているとして。社会人として働く方々は、普通の日々に戻っているのではないだろうか。

 

連休でもなく、連休を前にした楽しみのある日々でもなく。

なんとなく1年の折り返しを過ぎてまた始まる、普通の日々。

 

普通の日々を良しとも悪しともせず、ただ受け入れる。

 

そんなあなたに聴いて欲しい。エレファントカシマシの普通の日々。

普通の日々

普通の日々

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エレカシはねぇ。ホントに片っ端から聴いていって欲しいくらい。名曲が有り過ぎて有り過ぎてどうしたら良いか。

 

この普通の日々。お聴きの通りしっとりバラードとも言うべき曲となっておりますが、それはスタジオ音源での話。

 

Liveで演られる普通の日々は、とんでもない質量で押しつぶされそうな程に、圧倒的な迫力を放つ。「エレファントカシマシ宮本浩次」は、ことLiveに於いてはまるで狂ったように、鬼気迫るように唄う。

このニュアンスは、一度でもエレカシのLiveを聴いたことがある方なら解っていただけると思う。

 

この人から音楽を奪ったら、この世に存在出来ないだろうな。

 

と思うほどに、圧倒的でありつつもどこか儚い。そんな人達が魂から搾り取るように繰り出すロックは、本当に胸を打つ。

いや、胸を打つどころではない。それはまるでハンマーで殴られるかのよう。

 

楽曲としては、本当に静かで穏やかなメロディに、ロックならではギターの美味しさが加えられた耳心地の良い仕上がり。

ストリングスも加わって壮大さを感じさせる一面もあれど、ストリングスの居ないLive編成での演奏もまた実に良い。

 

多分、人生であと1万回くらい言うと思うけれど、良質なロックのバラードこそ至高。

 

 

普通の日々ってのは、何なんでしょうねぇ。

平和な頃は、普通の日々なんてつまらない、刺激が欲しい、なんて思って。

辛い経験を積むと、普通の日々こそが素晴らしいんだよ、なんて思って。

 

酸いも甘いも一回り二回り終わる頃には、そのどっちかという物でもない。ただただこの日々を受け入れて生きていくしかないよね?なんて思って。

 

用意された舞台へまた出かけてゆく

悲しいわけもない俺は静かに歩いてた

 

アーティストだってこんな事言うんだもの。

会社員も、経営者も、億万長者だって、結局は「社会」なんていう得体の知れない圧倒的大多数の「自分以外の人間」が作り出した舞台で踊っていることに変わりはないわけで。

 

 

孤高のアーティストは、普通の日々からあなたを想って歌を唄うという。

果てさてあなたは、そして私は、この普通の日々から何を生み出していこうか?