マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

チラシの裏_005 ライブハウスへ行こうぜ!

やっぱりロックを聴くならライブハウスだよね!

 

失礼。のっけから「焼肉ってうめぇよな?」くらいの当たり前過ぎることを言ってしまった。

 

会議室くらいのサイズしかない小さなライブハウス、コンサートホール、武道館、アリーナ...ライブ会場は様々。

エンターテイメントという側面もあるし、大きな会場には大きな会場の良さがあるんだろうけど、ロックの爆音を浴びるという目的の場合、ライブハウス一択なのではないか、と思う。

 

会場が大きくなればなるほど、「単にでかいスピーカーから出る音」になってしまう。

コンサートホールくらいまでは音も良い感じに聴けるけれど、武道館やアリーナになってくると、ライブというよりイベント感が増してしまうイメージ。個人の感想ですけどね。

 

それは楽曲のジャンルとか、表現の形による違いとして。大きい会場で映える芸術があれば、狭い会場でしか味わえない芸術もある。

 

ライブを本職としている人達、というかライブツアーをするためにアルバムを作っているという感覚の人達、のライブはエグイ。

良い曲出来ました。最高品質でCDにしました。それではこれを皆さんと楽しむためにライブをしよう、というのもひとつの形。

 

けれどライブが本職の人達は。ライブツアーするために曲を作る。ライブで映えるような曲を作る。みんなで楽しむためにCDとして発売するけれど、それはライブ前の段階での一つの到達点でしかなく、

 

ライブツアーによって練習、実演、洗練されていくことで曲が仕上がっていく。

 

極端に言えば、CDで聴ける「演奏」はバンドがその曲のLv1の状態。ライブツアーが終わる頃にLv20に到達しているようなもの。

これじゃあ、ライブを味わった人達がCD音源じゃ物足りないよ、と思うのも道理なわけです。ライブの熱量が~とか、主観による理由だけではなく、楽曲のクオリティが段違いなんだもの。

 

もうCDじゃ満足できねぇ、ライブに行くことでしか満たされねぇ!となる我々。ライブをやるために曲を作っていくアーティスト。需要と供給がガッチした、win-winの正のスパイラルがここに誕生する。

 

 

 

いかんいかん、話が逸れましたね。ライブハウスの良さ、ね。

ライブハウスの良さは何と言ってもその音。そして物理・科学を身をもって復習することが出来る。音というのは空気の振動である...と。

 

ライブが始まる瞬間、いつも日常生活ではありえない爆音に驚くことになる。これが大きい会場だと、「音大きいなぁ、耳大丈夫かなぁ」というイメージだ。

 

ライブハウスではどうか?狭い会場、爆音に設定された音響。バスドラの一発で驚くのは耳ではない。

 

服の裾が揺れ、内臓に重い衝撃を感じる。これ、体感的にマジです。

 

耳が大丈夫かなぁ?という心配もあるにはあるが、胃腸大丈夫か?腹壊さないか?という心配がちらつく。ジャンルや演者のセッティング等にもよると思うけれど、とにかく音の方向性が全く違う。

ヘヴィネスさを求めるジャンルである場合、ライブハウス一択になることはもう不可避。

 

 

そしてキャパの小ささも、不思議な特別感、体験を提供してくれる。

大きな会場、溢れる人、数えきれない人達とライブを共有するというのも得難い特別な体感になるけれど。

ライブハウスは狭い。全員を見渡すことが出来る。何となくお互いの顔も見えたりするくらいの距離感。ライブ前後は周囲の話声も聞こえるし、お互いの存在を肌で感じ合う距離感。

 

あぁ、ほんの一握りの我々だけが、今日のライブの世界を共有したんだな。

 

この不思議な一体感。伝わるかなぁ。

ライブ終わりも、大会場と違って帰り道もそれぞれ。最寄り駅への帰り道も、大行列になるわけではない。パラパラと、会場で見た顔が見えるくらい。

それぞれに満足気な顔をしていたり、仲間と熱く感想を語っていたり。

 

感想をtweetしてみたり、ひとのtweetを眺めてみたり。けれど広大なネットの世界で、ライブに参加したのは極僅かな人数だけ。そんな自分達だけの素敵な想い出を共有したり、ライブに行けなかった人達と分かち合ったり。

 

何千何万という人で分かち合う一大イベントとはまた一味違った、手の平の上で大事に眺めたくなるような、そんな素敵体験がライブハウスにはある。そんな気がするんです。

 

そこには顔も名前も知らない、けれど小さいライブハウスに駆けつけるくらいに「その音楽が好き」という共通点を持った人が居て。

きっとそれぞれの人生を抱えていて。その人生を引きずりながらライブに来ては、何かを解放してライブ会場を去っていく。

知り合ってるわけじゃないんだから出会いではないでしょ?と思うかも知れないけれど、そこにはたくさんの出会いもあったりするわけで。

 

 

そんな想い出をチラシの裏に書き留めよう。またいつか思い出話をする時のために、大切に持っておこう。なんて思ったけれど、導入だけで大分書いてしまった。

 

またボチボチ、ライブ体験談みたいなのも書いてみようかな、なんて思っとります。

 

ライブハウス良いとこ、一度はおいで♪