マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

チラシの裏_031 Arch Enemy@Zepp DiverCity...の個人的な話

楽しかったなぁ、ライブ。前回のライブ参戦から4年。本当に色々あって、独りになって、あらためて思うことも色々とありましたよ。

 

まずね、すんごいシンプルなんだけど。別に行かなくてもいいんだな、って。

 

思えば自分の人生の動機は常に他人任せでした。

誰かが行きたいって言うから、行く。

誰かが食べたいって言うから、食べる。

誰かと約束したから、ちゃんと行く。

仕事を任されたから、役割を背負ったから、しっかりとやり抜く。

自分の中にも「行きたい気持ち」は有るんだけれど、指を掛けているトリガーは「誰かのため」。聞こえは良いかも知れないけれど、それは全て「ひとのせい」にしているってこともあるわけで。

 

今回、自分が行きたいからチケットを取って、自分が行きたいからスケジュールを立てて、そして行く。嫌になったら行かなくても良い、遅刻したってひとに迷惑を掛けない。この当然のことが、とても懐かしく思えたんですよ。

 

 

そして電車に乗り込むわけですが、平日の午後の電車と言えば?そう、若い学生さん達が居るんですねぇ。子供の居ないド陰キャ中年+田舎住みの車通勤となれば、学生さん達を至近距離で見る機会なんてまずなくて。

去年まで学生だった、というフレッシュな若手達とはたくさん仕事をして来たけれども、リアルガチな学生さんは...違うね!もう眩しいの。

 

若い、生きてる、はい最高!

 

社会性を持って生きる人類の遺伝子に刻まれた感情なんだと思うのだけれど、若い世代は無条件に尊く、可愛く感じて、その世代のために何かをしたいな、大事にしたいな、と思わせてくれますね。

油断すると自分の勝手なクソみたいな人生の中で、「あー世の中くだらねぇ」なんて思いがちだけれども。若い子達が楽しそうに生きてるじゃん。色々な人がいる、色々な状況あるとしても、楽しく生きてる人は少なくとも存在している。この時点で、良いトコあるじゃんこの世界、と思えちゃう不思議。

 

 

そしてお台場に到着...って、アレグリア来てる!?これまた、この場所で設置されたテントで開催された過去回に、パートナーと見に来たんですよ。ちょっとした記念のタイミングで、ショーの内容も素晴らしくて、本当に良い想い出だった。

あの時はあんなこともあったなー、楽しかったな。ねぇ?なんて、少し晴れやかな気持ちで俯瞰出来るくらいには、変化することが出来たのかな。

 

場所確認ついでに会場をチラ見して、先行物販開始の30分くらい前から並んでる列を見て思い出す。そうだったそうだった、このくらいの規模のライブって先行物販とかでも大変なんだった。と思ってするっと列に加わる。

小さいライブハウスなら人も少なめだし、もっと巨大なハコだったら入口も物販スペースも余裕があるけれど、このくらいの規模が一番大変だったりするんだよなぁ。懐かしみながらグッズを購入。タンブラーは売り切れていたけど、目当ての物は無事ゲット。

 

フードコートで腹ごしらえをしてから入場列に待機して、ちょっとよぎった過去のやらかし。かつてはこのライブ会場のトイレにこもり、奮闘しながら遠くのライブ音を聴いたこともあったっけ(今回は無事でした)。

 

 

ライブの内容は先日の通り、本当に完璧な空間でした。マジでドラムがうるっせぇし、耳がイカれるし、ぼ~っとしてたらすぐ爆音に意識をもっていかれる。しっかりと意識して集中しないと、あの爆音の中にある激エモメロディとライブサウンドとの調和を感じることが出来ない緊張感が良いんですよ。

 

私はド陰キャなもんでね。声出しも無し、拳も挙げず、ヘドバンなんてやりもせず。惜しみない拍手を捧げるくらいで、常に腕を組んで仁王立ち。隣にはめちゃくちゃ背の高い海外の方がカッコ良く腕組みしていたので、その横でちっちゃい中年が腕組しているカッコ悪さだけれど、それで良いんです。

 

必死に拳を挙げる人、最前で暴れ回るようにMAXのヘドバンをする人、後方で周りに迷惑にならないようにATフィールド展開内でヘドバンをする人。お酒片手に見る人、爆音が苦手で耳栓をしてる人。全部良いんです。それぞれが、それぞれの楽しみ方をすれば良い。そんな「当たり前」が「当たり前」に繰り広げられている世界が好きです。

 

入場は原則チケ番順でするすると列が進んでいくけれど、退場はどうしたってごちゃ混ぜだから、退場時には色々な方を見かけます。物凄い若い方、ご年配の方、海外の方、虹色の髪色を持つカッコイイ人、明らかに業界人オーラを放っている方。

その中には、あれ?あなたステージに上がってました?というくらいの汗だくな方も珍しくはないわけで。個人的には「ナイスファイト!」とその背中にイイネを送りたくなります。

 

最高の音に包まれた私は、正にマイティガードとバーサクを掛けられたようなもの。これでまだ生きて行ける!恐れるものは何もない!どんな困難にだって負けはしない!なんてテンションで会場を後にするんですが...

すぐさま「花粉」という魔の手に絡み取られ、薬の効果が切れた私は花粉にボコボコにやられ、這う這うの体でド田舎の山奥へ帰って行ったのでした。

 

あぁ...ユニコーンかっけぇな。