あなたにとってのスーパーヒーロー、現実世界にいらっしゃいますか?
その人となら何でも出来る、尊敬する誰かかもしれない。
その人とならどこへだって行ける、大切なパートナーかもしれない。
そんなスーパーヒーローが自分にも居たよなぁ...という方。今日はこの曲を聴いて、スーパーヒーローへ想いを馳せよう。
MUCCのスーパーヒーロー。
僕らのスーパーヒーローは、すごいんだぞ!ね?
スーパーヒーローというタイトルの通り、この曲のオープニングは正にヒーローソング。スーパーヒーローが大活躍するアニメの主題歌を連想させるような、なんとも軽快でカッコ良い出だしだ。
全編通してその雰囲気は変わらず、連想させるのは「どこまでも高く青い空」。どこまでも前向きで、爽やかで。まるで明日へ向かってどこまでも走っていくよう。
だからこそ、全くの死角から飛び込んで来る「歌詞」の高速フックに顎先をとらえられ、見事にKOれさてしまうのだけれど。
もうね、歌詞がホントに良い。
自分があーだこーだ言う隙なんか全くない。引用多めでお届けしたい。
お調子者、つまずいて。なんとなるさって笑って。
誰かのためにまた、損をして歩いてく。
かっこ付け過ぎて、大切な人を泣かせちゃって。
今日もまた失敗かい?なぁ、スーパーヒーロー!
良いねぇ。漫画みたいなスーパーヒーローだ。
でも、意外と誰だって、普通の人だって、誰かにとってはこんなスーパーヒーローだったりしないだろうか。
毎日つまずいては、なんとなるさって笑うしかない。世界のためには生きられないけれど、「誰か」のためには頑張っちゃうし、自分が得だけをして生きている人なんて居ないだろう。
あなたが「スーパーヒーロー」と連想した誰かも、あなた自身も、きっと誰かにとってはスーパーヒーローなんだと思う。
会いたくなったら、いつ来てもいいんだぜ?Yeah!
いやホントですよ。いつだって大歓迎。そしてこの辺りで気が付いていく。
あぁ、これはそういう歌なんだな、と。
作詞作曲をしたヴォーカルの逹瑯氏は、実父をモチーフにしてこの曲を作ったそう。それを踏まえると...うん。染みるねぇ...染みるねぇ!
空が生まれる場所へ。行くのかい?スーパーヒーロー。
夜明けさえ待たないで、強がったままで。
経験がある人は、この時、この瞬間。一生忘れられないと思う。感染症のあんちくしょうのせいで、その場に立ち会うことすら出来なかった、自分のような人も数多く居るだろうけれど。
全編通して、本当にまっすぐで、前を向いて唄われるこの曲。例え苦しみや悲しみにくれている時でも、不思議と寄り添って、そっと目線を前に持っていってくれる。
この曲は戦い抜いたスーパーヒーローへ向けた手紙か。はたまた、今も尚戦い続ける、スーパーヒーローを継いだ者への応援歌か。
そして最後にこんな「語り」で締めくくられる。
拝啓。
あなたがあの日、長い長い旅に出てから、幾つかの季節が流れました。
忘れたいこと、忘れちゃいけないこと。たくさんのことに流されそうになりながら、
あなたがどんな時も、笑顔で居てくれたことを思い出して、
必死にしがみついています。
相談とか報告は、山ほどあるけれど。それはまたいつか会えるその日まで。
今はずっとそっちで、見守っていてください。