マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

春が来る前に_ゴールデンボンバー 言わなきゃ...言わなきゃね

コロナワクチンがもたらす微熱に悶えつつ、今週も日曜日を迎えております。

先週はちょっとしたお別れも有りましてね。ここはしんみりとした、静かな曲で週末を過ごそうと思い、そんな時間を過ごしております。

 

そんな時、ランダムで流していた楽曲に不意打ちを喰らう時、ありません?数千曲が入っている中で、ランダムでかけているはずなのに。

 

この日、この時、この瞬間にこれか?本当にランダムの偶然か?

 

うちのウォークマンはホントに優秀なんですよ。ゴールデンボンバーをご存知の方ならみんな知ってる超名作、春が来る前に。

この曲が「ささる」経験をお持ちの方ならば、もう大号泣は不可避。

春が来る前に

春が来る前に

  • provided courtesy of iTunes

今回は副反応が中々えぐく...ささっと書いて終わりにしよう。

 

この曲は、ゴールデンボンバーの元メンバーであり、元バイトの先輩であり。とてもとてもお世話になった方がゴールデンボンバーを卒業する時に書き、送られた曲。

もうこの時点で尊さしかないわけ。夢を追う若者達が、存分にはしゃいで、頑張って、その先に訪れる分かれ道。決断。残される感謝の気持ち。

このいわば「ありがち」なシチュエーションの中で、この曲が個性的で輝きを放つ理由は、やっぱりキリショーならではの「ニュアンス」。

 

ありがとうって、「言わなきゃ」

 

キリショーの偽りのない、ありのままの、心から出て来ているであろう、飾らない言葉。ひたすらにそんな想いが歌われているこの曲が、名曲でないはずがないんよ。

 

ありがとう!って、言った、わけけじゃないんだよね。

ありがとう!って、言いたい、でもない。

ありがとう!って、言おう、とも少し違う。

 

言わなきゃ。春が来る前に、というタイトルからも解る通り、物語の中ではまだ「別れ」は訪れていない。その時が近づいているという焦燥感も出ているし、「言いたいんだけど言えないんだ」という、絶妙な心持ちの匙加減。

そして、きっと言えないまま終わってしまうんだろうなぁ...と勝手に切なく想う聴き手。言えないまま終わってしまった過去へ想いを馳せる。

 

言うこと自体が出来なかったのかもしれない。

言ったけれど、上手く伝えることが出来なかったかもしれない。

言葉を尽くしたけれど、あまりにも大き過ぎて、伝えきれなかったかもしれない。

過酷な現実が、言う機会すらも、与えてくれなかったのかもしれない。

 

 

だから、想いは言葉にしなくちゃいけないよ、精一杯伝えなきゃいけないよ、なんて言うけれどもさ。人間も、世の中も、そうシンプルな構成にはなっていないよね。

その時はいつ来るかも解らないんだから。言えることは今の内に言おう、と思って生きているつもりです。それが、「来る時が解っている」のであれば、伝えるための努力を尽くさない理由は無い。

 

今まで。果たして何を、どこまで、伝えられただろう。

もっと一緒に笑って、泣いて、生きて行きたかったなぁ。

いつか向こうで逢えた時、語りつくせないほどの土産話を用意したいから。そのために、今はもう少し生きてみよう。

 

 

いつの時代も変わらない。体調不良を救ってくれるのは、良い音楽とポカリよ。

あー副反応しんどい。