マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

また君に番号を聴けなかった_ゴールデンボンバー なんか...こう...ほっこりというか、こっ恥ずかしいような...

あるあるなのか、自分だけの癖なのか。青春、淡い恋、恋愛物語みたいなもの、苦手なんですよ。嫌いとかマイナスの感情じゃなくてね、苦手なの。もう見てらんない、居ても立っても居られない、みたいな。

例えばジブリの「耳をすませば」とか、もうダメ。うずうず?むずむず?リア充爆発しろ!とかそういうのとも違くて。きゃーっ!て顔を手で覆って、でも指の間から見ちゃう、みたいな表現あるじゃないですか。あれの「指の間からも見てられない」verみたいな、本気で直視出来ないというか。

 

なので、この曲くらいの塩梅が、実にベストバランスで私に効く。

 

ゴールデンボンバーの名曲、また君に番号を聴けなかった。甘酸っぱい青春のような概念を掘り返し、適度な萌え、適度なノスタルジーに浸ってしまう、そんな日曜日。


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ゴールデンボンバーの凄いところは、とにかく曲が良いんですよ。実に良い感じに曲が美味しい。コメディ路線であっても、歌詞におふざけ成分が入っていても、例えば楽曲をインストで聴いたとしたら、とてつもなく素敵な音色。

実にPOPでキャッチーなメロディ。抜けるようなスネアが楽曲の豪華さを押し出しているし、細かな展開もしっかりと寝られているし。

 

「はい、面白いでしょーこの曲?」みたいな軽さが見られないというか。仮に楽器を演奏する技術があったとしたら、バンドでこの曲をやるとしたら。この部分楽しいだろうな、ここの盛り上がり美味しいよな、みたいな感覚がちゃんとある。

音楽に対しての向き合い方みたいなものって、現れると思うんですよ。ただ面白いだけじゃない、ふざけているわけじゃないからこそ、エアバンドだろうがなんだろうが、ちゃんと音楽として売れて、人気が出るんでしょうなぁ。

 

 

そしてねぇ、この塩梅の青春感が、実によく響いて来るんですよ。あの人を想い焦がれるとか、逢いたくて震えるとか、恋物語の中でどうこうするとか、そんなんじゃないのですよ。

 

番号を聞きたいな、でも出来なかったよ、レベルの話。もちろんその先など無い!

 

恋物語はまだ始まっても居ないんです。ちょっと良いかも?の時点で結果終了しているという実にリアルな物語。

表現や言葉の一つ一つが、なんちゃって陰キャではない、マジもんのリアルな思考というのも感情移入を加速する。何気ない会話が出来たことに喜び、その内容を思い返して悶えるという感情。そうかぁ、頑張れよーと思ってしまう。なんか、幸せになって欲しいなぁ、なんて思ってしまう。

 

あ、ちなみに自分にとっては「このレベル」の萌えエピソードすらありませんでした。何気ない会話...の機会なんて無いですし、青春真っ只中の高校生の頃は男女共学ですらなかったですしね。そもそも、携帯はおろか、ポケベルすら(自分は)持っていませんでしたのでねぇ...

 

青春時代に携帯を手にしていた時点であなたはリア充です。速やかに爆発して下さい。

 

 

てか、MV...よく出来てるなぁ...研二カッコいい。