やって参りました勤労感謝の日。
勤労に感謝?鼻で笑ってしまいそうになるけれど、祝日さんよ、あんたへの感謝を忘れた日はねぇ。特に水曜日に来る祝日の幸せよ。
健康に連続で働けるのは二日まで!キリスト様もそんなことを言っておいてくれれば良かったのに。
最高な祝日には、最高のメタルを聴かなければ申し訳が立たないってなもんですよ。
Dream evilの名曲Children of the night。首を振り、拳を上げ、旨い飯でも食いながら、勤労さんとやらに感謝しよう。
Dream evilはスウェーデンのバンド...というか、ドリームチームと言うか。何と言っても中心メンバーが、フレデリック・ノルドストロームよ。
まず名前からしてどこぞの神話に出てきそうな神々しさ。ノルドスロームって何よ?メイルシュトロームか?このお方、世界の名だたるメタルバンドをプロデュースしているスーパースターなんです。
さすがに曲を聴いて「この人がプロデュースしてるな」なんて解るワケはないけれど、「この人がプロデュースしてるんだ」と知ると、あ~確かにそれっぽいね!と思ってしまう。バンドの個性を活かしつつ、キャッチーで耳障りの良い仕上がりにしてくれる。
そんな名プロデューサーが仕切るバンドですよ。生み出す曲が名曲でないはずがない。あらゆる曲にキャッチーさがあり、聴きどころがあり、楽曲は尖り過ぎずに実にバランスの良い仕上がりになるのです。
そしてこの曲。自分の中でDream evilと言えばこの曲、といった感じ。飛び抜けてアツいとか、ヘヴィネスが凄いとか、そういった「良さ」というよりも、楽曲としての仕上がりがとにかく良い。
メインのメロディとなるギターサウンドを軸に、手数を敢えて抑えたような形。しっかりと美味しいサウンドがダイレクトに耳に届く幸せ。
ギターもヴォーカルも、キャッチーで良質なメロディを純度100%でお届け。
ヘヴィメタルはどうしてもガチャガチャしがち。あんな音もこんな音こガンガンに鳴らした結果、なんか重くてアツいけど、イマイチ音像が掴めない、というパターンも多いんだけれども。この曲は良い意味で歌謡やPOPSとしても通じるくらい、「解りやすさ」がえぐい。
出したい音、必要な音をたっぷりと重ねた後に、不要になる音は思い切って削除する思い切りとバランス感覚。これぞプロデューサーの技ですよねぇ。
この曲にはまっていた頃、つまりDream evilと出会ったのは、いつの頃だったか?3枚目のアルバムの特典映像を実家の自室で見ていた記憶があるから、始めの勤め先で働いていた頃だったかなぁ。
仕事して、ボロボロに消耗して。メタルの力を借りてやっとこさ立っていたあの頃。今に至るまで、勤労に感謝なんて、出来ていないなぁ。
元々の由来は収穫祭というか、五穀豊穣を祝う風習だとか。そう聞けば納得なんだけれど、「勤労」なんて言葉を使った途端に「?」が浮かんでしまうのは何故なんだろう。
結局、やりたいと思えていないからなんだろうな。生きるためにやる!でもなければこれこそが自分がやりたいこと!でもない。
自分のやりたいことを仕事にして、やりたいことをやって生きて行く人生なんて眉唾で、そんなことを望むのは子供じみた絵空事とさえ思う自分が居たけれど...
人生たった一度きり、しかも平均寿命の半分くらいは生きることが出来た今。ダメ元だろうがなんだろうか、ワンチャン狙った方がおもろいんじゃねぇ?っていう気もして来ている。
最近、斉藤和義の声が聴こえてくることが多くなったな。
信じてみなけりゃ始まらぬ。