マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

toxicity_System of a down ニューメタルって、名付けた人の気持ちが解るわぁ...

日常を過ごしていると、それはもぅ、色々なことがありますよね。ストレスを感じて、苦しいことや怒りもあって。そうした物は、いつでも正攻法で解消出来るものでもない。

どうにもならないこと。どうしようもないこと。ぶつけることの出来ない怒り、嘆くことしか出来ない現実。そうしたものに直面した時、二の足で立ち続けるために、人は音楽の力を借りることが出来る。

 

おススメははもちろんメタルなんだけれども。いわゆる王道メタルがフィットしない気分の時、あるんですよ。シャウトして、爆裂して、エネルギーを発散していくのも良いんだけれども。大きなエネルギーは放ちつつも、鋭くびしっと突き刺さるものが欲しい、そんな日は。

 

ニューメタルっていうものがね、どうも良いらしいんですよ。旦那さん。

 

ニューメタルと分類されて久しい、アルメニアアメリカ人4人が織りなすトップバンド、System of a downのtoxicity。最強の切れ味で一刀両断にしてやりましょう。


www.youtube.com

 

ヘヴィメタルと言えば。重厚な音像、超絶なギタープレイ。ハイトーンヴォイスでド派手な音楽をぶちかます。そんなイメージだけれども。ニューメタルといわれるようなジャンルは、時にシャープに、クールに、スタイリッシュにメタルを放ってくる。

 

何に付けてもまずはこのドラムプレイ。この曲を根底から支えているのは、実にドライで跳ねるように転がって行くリズム。とにかくこのノリがオシャンティーなわけ。こう言うと軽い印象を受けてしまいがちだけれども、各パートが絶妙に折り重なった結果、まごうことなきメタルに仕上がって来るから不思議。

 

そんな楽曲全体を強烈に牽引するのはヴォーカル。

穏やかなシーンと激しくまくし立てるようなシーン。

急加速と急停止、パートによる激しい寒暖差。

シャウトと言うよりも、絞り出した魂の叫びのような迫力。

実にエモーショナルで、感情豊かに、莫大なエネルギーをこちらに浴びせて来る。

 

そのクールさやスタイリッシュさの反面、ニューメタルは時にリアルに、現代の様々な問題やテーマを歌い上げている。

タイトルのToxicityの意味は「毒性」。この楽曲の示すところにも諸説ある、というか様々な受け取り方が出来る作りになっている。

MVでメンバーが食べているのはひまわりの種だろうか。アルメリアではよく食べられるそうで、seedsという単語が度々登場する。

 

これが意味するものは、文字通りのひまわりの種?ただの食べ物?

種に例えられた、次の世代?若い世代?次に続く者達のこと?

はたまた、精神安定剤のようなものを意味するのか?

この街の毒性、この社会の毒性。あたりに溢れる混乱と混沌。

 

果たしてあなたは、どんな毒性に犯されていますか...?

Toxicity

Toxicity